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Let's確定申告!サラリーマンでもあえてやってみる。が重要なワケ

おはようございます!
本日は、

Let's確定申告!サラリーマンでもあえてやってみる。が重要なワケ

といったテーマでお話ししようと思います。

ついに2023年分の確定申告が2024年2月16日(金)よりスタートいたしましたね!
私は約5年間、税理士法人・企業経理に携わってきた経歴と簿記2級を保持しています。税理士法人に勤めていた時はまさに今が繁忙期!事務所は戦場と化します。( ノД`)シクシク…お勤めのみなさん、お身体には十分お気をつけくださいm(__)m
ところでみなさんはご自分で確定申告をしていますか?
サラリーマンの方はあまりなじみがないかもしれません。
なぜなら「年末調整」というかたちで会社が自動的に行ってくれるから。
私自身もサラリーマン。しかし毎年自分で確定申告を行っています。
あえて。です。
その理由と具体例を交えながらお話していこうと思います。


〇What’s?!確定申告

そもそも…確定申告とは何か?改めて聞かれるとはてな?が思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれないので簡単にご説明していきます。

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得と、所得に対する所得税を計算し、源泉徴収された税金や予定納税額などがある場合には、その過不足を精算する手続きのことです。
1年間の所得に対して予定納税額または源泉徴収税額が多ければ税金の還付が受けられ、納税額が少なければ不足分を納税しなければなりません。また、年末調整では適用できない控除を受ける際も、確定申告が必要です。

freeeより引用

つまり、サラリーマンであれば1年間分の給与という所得が出そろった時点で所得税をきちんと計算する行為。毎月の給与明細で天引きされているのはあくまでも前年度の所得から計算した目安の所得税。そのため前年より給与が上がったならば天引き(源泉徴収分)では足らなくなる場合があります。もちろんその逆もしかり。毎年きっちり計算して正しい税額を収めるということです。しかしサラリーマンの方はこれを年末調整というかたちで会社がすべて行ってくれます。そして源泉徴収票という1枚の紙切れをもらって終了。見返しすらしない方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか…?しかし、それは危険。源泉徴収票はまさに1年間のお金の成績表。そして日本という国のお金の現状も知ることができる重要な紙切れなのです。生命保険控除や住宅ローン減税も通知を渡せば会社がやってくれるところも少なくありませんが、源泉徴収票をしっかりもらって、自分で確定申告してみる…というのも一つの手です。「いやいや、自分でなんてめんどくさいよ…会社がやってくれるんだからまかせればいいじゃん」なんて声が聞こえてきそうですが…いいですか?宮崎駿先生もおっしゃっているとおり、「大事なことはたいてい面倒くさい」のです。

面倒くさいことを経験するから、大事なことに気づけるのです。一度経験して大事なことがわかればもちろんあとは任せればよし。そのステップを踏むことが重要です。また、サラリーマンでも副業で20万円を超える所得がある人は、個人で確定申告をしなければなりません。副収入を得ることでおまけに確定申告も覚えられたら一石二鳥のステップアップになりますね(*^^*)
確定申告の作業に関してはe-Taxでだいぶ簡単になりましたので一度経験してしまえばなんてことはありません!٩( ''ω'' )و

それでは実際、自分で確定申告(しないにしても源泉徴収票をしっかり理解する)をするメリットをお話していきたいと思います。

・現状を正しく把握する

サラリーマンが確定申告をする際、絶対に必要となるのが源泉徴収票。

sampleです

源泉徴収票は1年間の収入の成績表。
まず①で会社が自分に支払ってくれた1年間分の総合計がわかります。毎月の給与明細もあまりじっくり見ることは少ないですよね。ですからなおさら1年間という数字を把握することは重要。今後の目標や展望を立てやすくもなります。

・保険の見直し

あの…私が税理士法人でお客様の確定申告をしていて一番思ったこと。それは保険をかけすぎている人が多い…。特にご年配のお客様が必要のない保険料を多額に支払っているケース。おそらく「節税なるから…」とうまく乗せられて保険の内容もわからないまま契約してしまうのでしょう。はっきり申し上げますが、保険は節税のためではなく、自分に必要かどうかで契約するものです。もちろん、保険料のすべてが税金から控除されるわけではなく、上限も設定されています。上限を超えてしまったらその超過分の保険料は税金は全く安くはなりません。こうったことも知っているといないとでは大違い。ムダな保険料を支払わないリスクヘッジになります。ぜひご高齢の親御さんがいらっしゃる方は代わりに気にかけてあげてくださいねm(__)m源泉徴収票では1年間に払った生命保険料の合計と控除額もしっかりのってきます。ムダな保険を見直すいいきっかけになると思います(`・ω・´)!!

・ふざけんな!社会保険料

最後に…社会保険料です。
私の尊敬する地方再生のプロフェッショナル、木下斉さんのvoicyでも取り上げられていました。

上がり続ける社会保険料。

毎日新聞より引用

世の中では増税反対!!と税金のことばかり取り上げあられますが、実は我々現役世代を一番苦しめているのは社会保険料の増額なのです。1985年では3%ほどだった負担が今では10%を超えてきています。年収700万円の方なら、年間約30万円ほどの手取りダウン。これはかなり大きい数字です。しかも、です。バブル世代のように給料が年々大幅に上がり続けているなら話はわかりますが、この30年間、日本のサラリーマンの給料はほぼ上がっていません。

国税庁より引用

給料は上がらないのに負担だけが増える。これでは現役世代が子どもを作るのを躊躇するのは当たり前ですよね。1年間支払った社会保険料の総額も源泉徴収票にしっかりと記載されています。給料が上がっても手取りが増えない荒手のマジック。この国の現状をしるためにも、そしてそのお金が何に使われているのか、政治に関心を持つきっかけにもなります。

〇まとめ

確定申告って、「よくわからない」「面倒くさそう…」とネガティブな印象を持っている方も少なくないでしょう。しかし自分が働いた対価がすべて自分に入ってくるわけではない。自分の労働の対価が何に使われているのか…といった現状把握は重要です。まずやってみる、理解することで、改善や新たな道が切り開けるわけですから…

本日もご一読いただきありがとうございました。



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