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ネット世界で競うのではなく、実社会で本物の地力をつけていくことの大切さ

ここ最近強く感じること。
それは、ネットの世界でどんなに影響力があっても、実世界で何もしていなければ、力のないただの一市民でしかない・・・ということです。

厳しい言い方かもしれないけど、今年、私が一番強く実感したことです。

実は今年から、私は(頼まれて)地域の某役職に就き、様々な会議に出るようになりました。そこでたくさんの方と出会い、会を通して様々な分野でご活躍されている方々と交流させてもらっています。
そこで気づいたことは、自治体や国政を動かしているのは、実社会でリアルに活動していらっしゃる人々なんですよね。ネット社会でフォロワーの数を競い合うのとは真逆のところで、現場主義で地に足をつけて動いていらっしゃる方々が主流になって活動されていて、こうした皆さんの努力と労力で、今の社会が健全に保たれています。

そして、実際に社会を動かしている方々は、実体験も豊富で、体験から得た哲学もお持ちで、真の地力のある方々ばかりです。もちろん、皆さん人間なので、欠点や癖があったりしますが、そこはあまり気にならないです。年の功とはよく言ったもので、年輪を重ねた深さはありますね。


会議では、実際に社会で起きている問題点を挙げて、それについて具体的かつ建設的な意見を出し合います。この場合、自分にちゃんとした社会体験がないと、皆さんの前で自分の意見は述べられません。失敗も含めたリアルな実体験が豊富に無いと、社会をより良く変えていくアイディアも湧いてこないし、当然、社会を動かすための技量も馬力も無く、何もできないのです。

もちろん、立派な肩書きを持たれる方々と面と向かって会うわけなので、基本的なマナーやエチケット、コミュニケーション能力も必要になってきます。勝手な自己主張にならないよう、全体を俯瞰して見ながら、現実的かつ建設的な意見を伝えなければいけません。

私は、半世紀ほど長く生きてきた体験があり(それでも会議では私は一番年少者・汗)、また、若い頃から人に揉まれて努力してきた経験があるから、そこが自分の武器になっています。過去の体験から学んで得たことをもとに、(未熟ながらも)良識をもって会議に参加していますが、もしも私に、過去の人生経験があまり無く良識が欠けていたら、社会体験の不足からくる「世間知らず」を皆さんの前で平気で披露し、大恥をかいていただろうな・・・と思います。

若い頃から(痛い思いをしつつも)娑婆で鍛えられた経験が、今、すごく生かせています。


この年になって感じること。それは、実社会を動かしていく人は、実世界での活動に耐えうるだけの「体力」と「エネルギー」と「心の柔軟性」と「知恵・知識」が必要だということです。これらは実際に社会で苦労しながら体験を積み重ねていかないと身につかないことなんですよね。

ネットの世界で、どんなに自分をうず高く盛り上げていき、その世界ではちょっと有名になったとしても、外でリアルに人と関わり合って社会の中で何かをしていないと、現実的には「何もしていない」「何も動いていない」のと同じ扱いになるのです。要は、体験不足。体験が不足していると、実社会では全く通用しない・・・ということです。

ホント、これ、今更ながら私は気づきました(汗)。


noteで賞をもらったとか、おすすめに入ったとか、フォロワーがこんだけいらっしゃるとか、そんなことは、私が参加している会議の場では全く関係ないことです。(もちろん私も自分のことは一切言わずに黙っているけど・・・汗) 会議の皆さんは誰も私のネット世界の顔など知らないし(汗)、そんなことはどうでもいいことです。それよりも、実社会で培った知識や実力、判断力、今すぐ使える即戦力が大事。

こんな当たり前の事すら忘れちゃうほど、私はネットの世界に入り込みすぎていたのかなと反省もしました(汗)。

◇◇

また、これも私の体験から感じたことですが・・・。

SNSを利用したりブログを書いていると、ネットを介して多くの人と出会い、とても楽しいのですが、自分をフォローしてくれる人の数や自分へのコメントやメッセージによって、リアルとは別の「新しい自分」が作られていくのを感じるんですよね。

リアルな自分とは別の「アバターのような自分」が新しく生み出されていくのです。 そのアバターな自分が、ネットの世界でどんどん大きく成長していくのが、また非常に楽しくて面白かったりします。

私はなるべくリアル社会とネットの世界での「自分像」を一致させるように意識していますが、世の中には、そうではない人もたくさんいると思います。ネット社会のアバターの自分がどんどん大きくなって独り歩きしていく分、リアル世界の自分が実社会で体験不足を起こしていたら、当然、未熟なままその場に取り残され、埋もれていったり、置いてけぼりになっていきます。

ここで、もしもネットの中のアバターの自分が「全て」だと思い始めると、感覚が麻痺して、現実社会の「本当の自分」が自覚できなくなるんですよね・・・。
そんな時に一番怖いのが、ネット世界で巨大な影響力を持つことによって、実世界でも自分には影響力があると思い込んでしまうことです。


ネット界の自分が、そのまま実社会でも通用するのか?・・・と問うた時、そうじゃない人もいるかもしれません。ネットの世界では雄弁に語って強く見えても、実社会で喋らせたら全く説得力がなく、世間知らずでピントのずれたことをガーガーと叫んでるだけ、何もできない・・・。そんなこともあるかもしれません。

◇◇

私たちがリアルに生きている世界は、生身の人間が汗水流して実際に行動して作り上げていく、そういう世界です。ここは三次元の世界だから、重力に反して踏ん張って行動しなくては、物事は1ミリも動かないのです。
口先だけじゃなく、行動がモノを言う世界。理屈ではなく、現場で培った知恵や体験から得た知識が生かされる世界。真の実力が問われる世界。それが私たちが今生きている実社会です。

だからこそ、リアル世界で通用する「地力」を、自分にしっかり付けていくことが必要なんだと思いました。

ホント、勘違いしないように気をつけなくっちゃ・・・(汗)。

軸足を置くべきは「現実社会」。

リアルな実社会で「自分」を堂々と発揮できるようにすることが、一番大事。

そして、実社会でリアルに会う人々と温かい信頼関係がちゃんと結べる人になることが大切なんだなぁ・・・と。

その上で、実社会で影響力を持つこと

周りの人々に良い影響を及ぼしていくような人物になること

これを忘れてはいけない。肝に銘じよう。

・・・そう思ったのでした。

放っておいたら、ネット世界に前のめりになっちゃうところでしたわ(汗)。

これからは、コミュニケーションツールとしてネットを上手に利用しつつ、でも、両足は現実社会にドッシリと置き、「リアルな社会で力を発揮することを重視する」に軸を移そうと思いました。

基本は「実社会で生きる」。

心していこうと思います。

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