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被災した実家を訪れて…

今日、台風で屋根が吹き飛んでしまった実家に行った。

家の中はだいたい片付いていて、あとは大工さんに仕事をしてもらうだけなんだけど、予想以上に酷い状態で胸が締め付けられた。

実家には未練なんて全く無かったはずなのに、いざ、水を被って荒れてしまった家のなかを見ていたら、子供時代の思い出が次々と甦り、何だか涙が出てきた。

悲しくて淋しい。

でも、ここで暮らしていくために…また生きていくためには、メランコリーな気分にひたっている場合じゃない…と思った。

おそらく、一番落ち込んでいるであろう両親が、これ以上、絶望的な気持ちに陥らないよう、私たちは健全な心で両親と向き合い、負担にならないところでそっとサポートしていかなくては…と、心がピリッと引き締まった。

今後のことは、両親が自分達で決めていくだろうから、その決断を尊重しつつ、私たちはできる範囲で、頼まれたことをさりげなく支援していく…。そのスタンスでいこうと思う。

今まさに大変な状況なのだけど、これらは両親に必要な体験だったのだと私はしみじみ感じた。

というのも、今までの様子が、正直、私たちも呆れるほど『危機管理意識』が希薄すぎたのだ…うちの両親は(汗)。

今までいろんな事があったのに、綱渡り的に何となく上手くすり抜けていき、身近に起きる事故や災害に対しても、どこか他人事のようにしている部分があった。

要は、認識が甘すぎる…というやつ(汗)。

そんな両親の『危機に対してユルすぎる感性』に、私はずっと一抹の不安を感じ続けていたのだけど、今回の災害で、さすがの両親も今回ばかりは、ゆるんでた気分がピリッと引き締まり、現実にぐっと引き戻されたなぁ…と感じた。


そして、呑気だった両親に対して、「これからは甘えてられないぞ〜。自分の命は自分で守らんとダメやぞ〜。」と、神仏がお灸を据えられたのかもしれないなと思った(汗)。

ここまで悲惨な状態を体験しないと、身にしみないだろうし、これまでの意識を改めることはできなかっただろう。

不幸中の幸いは、生活にあまり必要がなかった箇所の屋根がめくれたこと。

キッチンや寝室、居間、お風呂、トイレがある箇所の屋根は大丈夫だったので、今もそこで生活できている。

めくれた屋根も、知り合いの板金屋さんに頼んで既に防水シートを張ってもらっているし、とりあえず工事に入るまでは万全の状態にはなっている。


これからの家の再建は、両親にとってとても重大な学びの体験になっていくだろうから、私たちは見守りフォローしていこうと思った。

長く降り続いた雨がようやく止み、明日から晴れ間も見えるらしい。

お天気が良くなって晴れるのなら、これほど嬉しいことはない。

両親のためにも、早く晴れてほしかった。

太陽の光と共に、明るい希望の光が差し込んでくれるといいな…と思う。

グチュグチュになった家が、新しく生まれ変わることを心から祈った。

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