ナポリの物語4 失われた女の子(エレナ・フェッランテ著)

ナポリの貧困層に生まれ、古い因習と闘いながら道を切り開いてきたエレナ。実業家として独立したリラ。何者かになるべく試行錯誤を繰り返す彼女達の葛藤や悩みにシンクロし、ままならない人生へのネガティブな感情さえも分かち合えます。
私の人生がいつか終わり、生きた痕跡がこの世界からすっかり消えてしまっても、私の喜びや悲しみは、この物語の中に存在している…そう思える小説です。シリーズ最終巻。最終章まで目が離せません。

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