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御年92歳のイタコ、中村タケさんに口寄せをして頂きました

発表を終えた次の日、御年92歳のイタコ、中村タケさんにお会いする機会に恵まれました。

蝋燭を灯し口寄せのお経が始まります。タケさんの口から「お願い申し奉ります」と神仏さまに何度も深々と頭を下げる姿がとても印象的でした。私達のためにここまで心を注いでくださっている姿に心打たれました。

終わった後は外も暗くなっていて、私達は部屋の電気を付けましたが帰り間際にタケさんから「電気は消してください、見えないので消してあっても同じですので。この家のどこに何があるのか全部わかってますので」と。目に頼って生活することが多い我々には感じ取れていない世界の現れ方があるのだろうと想像しました。

玄関を出た後、蝋燭の火が心配だったので窓の外からちょっと様子を伺いましたが、誰もいなくなった部屋で再びお祈りが始まった様子で感銘を受けました。タケさんが繋いできたこの世とあの世、そしてお経を捧げ続ける小さな背中がいつまでもここにあって、人々の心に明かりを灯して欲しい、そのように思いました。

タケさんは92歳と思えないほど肌艶が良くお元気そうで、とても可愛らしくおしゃべりしていて楽しいです。口寄せではあるけれど、霊魂よりタケさんに会いたくて会いに行く方も多いのではないかと感じました。外は一段と冷え込み寒い日でしたが、「楽しく暮らしてくれ」というあの世からの言葉を胸にとても暖かな気持ちになって帰路につきました。

心より感謝申し上げます。


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