イタコ

ちゅん太のいた夏(第十四回)

【おもいは のこる】

ホテルに戻ると、ちゅん太がエントランス脇の茂みで待っていた。

    「おかえり どうだった?」

うん、疲れた。部屋に行って、ちょっと話ししようか。ご飯食べた?

    「たべた でももっとなにか たべてもいい」

近くのコンビニでパンを買い、買い物袋にちゅん太を隠して部屋に戻った。

    「かおが ちがうよ キミはキミだけど ほかのひとの かおも みえる」

もっとみる

ちゅん太のいた夏(第十三回)

【宇曽利山湖とユーチューバー】

どれぐらい時間が経ったのか、フロントから電話があって我に返った。サトウさんがロビーで待っている。急いで支度をして、ノーメークのまま出ていった。
「朝早くて起きられなかった?もうおひと方は?」
「すいません行けるのは私だけです。事情は後でお話します。電車の時間があると思うので、急ぎましょう」
下北駅までの直通電車に乗って、陸奥湾をなぞるように半島を進む。曇り空の下で

もっとみる

#13 著者を口寄せして憑依させるイタコになれ

しがないエロライターだった俺が、ベストセラーのゴーストライターに成り上がるも、やがて朽ち果てるまでの軌跡を振り返るとともに、それを戒めとしてライターとして大成するための極意について書く。

ゴーストライターとしてこれまで何冊も書いてきたが、著者から言われて一番うれしかった言葉がある。

「まるで自分で書いたみたい」

この言葉は未だに忘れられない。
本当にうれしかった。
商売っ気抜きで、その仕事を

もっとみる

斜め下の部下

管理職なので、私には、一応、部下がいる。

 ただ、若干ハズレ気味のほうの、というか、雑務担当の管理職なので、部下は、直属ではなく、斜め下である。ヤクザでいえば、「叔父貴」(親父の舎弟)みたいなポジションである。ヤクザ映画が好きではない人には、よく分からないかもしれない。

 いずれにしても、斜め下の部下が3人いて、私は、毎日、3人と昼食をとっている。斜め下なので、仕事の話は若干噛み合わず、私生活

もっとみる

私が三年ぶりにBurning Manへ行く理由

私は2019年のBurning Manへ参加する事にしたが、2016年の参加以来実に三年ぶりのBurning Manの参加である。
今回のBurning Manで私がやりたい事は、Templeという死者への感謝の手紙や写真が囲われたアートプロジェクトの中で、友人の死の追悼をし思いきり泣いて自分の心にリセットを掛けたいからだ。

Burning Man とは 参加のきっかけ

Burning Man

もっとみる

もしも死んだ人と会えるなら

最近悲しい交通事故のニュースに胸が痛んでいます。。
もしも我が子が、もしも妻が…
なんて、昨日今日は仕事が休みだったから、子供達を見送りながら無事にまた帰ってくることを祈ってみたりなんかして。

さて、ツイッターのタイムラインをスクロールしてたらこんな番組のリンクが貼られたツイートを見つけました。
(観たかったな…)

NHK『復活の日〜もしも死んだ人と会えるなら〜』

https://ww

もっとみる

0505「イケハヤという霊媒」

この日記を半年近く続けていて、そのうち200くらいになりそうな感じだ。普通に考えたことを記録するという効用はあるし、意外といろんな人に読んで頂いていて、たまに「抹茶鼻から吸ってみたんですか?」とか言われるので、良いこともあるが、書くの面倒くさい、という最大のデメリットがある。すごい面倒くさい。

そんな中、先日タイムラインに、ブロガーの徳力基彦さんのこの記事が出てきていた。

有名なブロガーの

もっとみる

死ねば恐山(おやま)さ行ぐ?

上京したての頃、出身を聞かれた時、私はこう答えていた。

「りんごで有名な青森県だよ。」

「青森のどこ?」

「下北半島」

「場所がわかんないな…。右?それとも左?」

「右上かな。」

「下北半島でどこか有名な場所ある?」

「恐山かな…」

「お・そ・れ・ざ・ん!ひょっとしておばあさんイタコ?」

24年前ともなると、首都圏で下北半島について知識のある人はほぼ皆無だった。そんなやりとりが繰

もっとみる

イタコ

手塚治虫恐怖短編集/妄想の恐怖編読みました。
あとがきが伊藤潤二だったので楽しみだったけど、
あっさりしてて寂しかったです。

途中から意味わかんないぐちゃぐちゃの話があって、
自分だったらどうやって書き直すかなって考えると
楽しかったです。

イタコさんと会う機会があったら
真っ先に手塚先生の魂を呼んでもらいます。

でも手塚先生って人気だから世界中のイタコさんが手塚先生の魂を召喚してるんだろう

もっとみる

落書きのお札ワーク

ひらめきで描く、描き上げた絵を繰り返し見て考える。

落ち着かなかった。休憩がいつまで必要なのかわからなかった。私は、病んでいるのか、怠けているのか。とにかく元気がでん。落ちている紙くず一つ拾う気になれん。そんな中でこの絵が。喋っているのは、郡上弁なので叔父だと思う。イタコか。

焦るのをやめた。

今までの人生を思い返し、なかなか頑張ったので、まぁ、ここで壊れて座礁しても価値あるものだったと納得

もっとみる