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自動販売機

暑い。。

仕事を終えて帰宅途中。
足をひきずるようにして歩くとはよく言いますが、ひきずった足を少しでも体より前方に出さないと進むことができないわけで、その当たり前の動作がまともにできないくらいわたしは疲れていました。


目に留まったのはグラウンドのそばの自動販売機。
普段は素通りしていたけれど、この日は熱烈に水分を求めていたため、数年ぶりに某サイダーを購入しました。
全商品100円。ありがたや!


フタを開けて道端で飲んだ冷たいサイダーの味は、まさに天上の飲み物。
瞬時に糖分が行き渡った身体は嘘のようにしゃっきりして、ああ今血糖値が急上昇しているんだわとしみじみ不安になりました。


子どもの頃「炭酸飲料を飲むと骨が溶ける」などと言われていたが、あれは本当なのだろうか。
ただこの時は、今の快楽のためなら骨の一本や二本溶けたって構わない気がして(だめです)、お腹がタプタプに膨らむのに比例してわたしは満足でした。
骨まで溶かす甘いサイダー。後ろめたい夏の味。


思い出したのはThe Saloversというバンドの「夏の夜」という曲です。


歌詞を調べたら「サイダー」じゃなくて「ブラッドオレンジジュース」だし、自分の体験と重なる訳でもないのですが、夏の温まった気だるい空気がよく出ているとあらためて感じたのでした。


あと、これはおばけの歌なのですねえ。
怖いというより怠惰なおばけです。
何をするでもなく、ひょいと背中に張り付いて気弱そうにこちらを見ているおばけ。
でも、霊感がないから気付いてあげられないかな。
思い付く限りでおばけの歌はいくつかあるのですが、どれも魅力的です。

とにもかくにもみなさまどうぞ、熱中症にはお気をつけて。

画材費、展示運営費、また様々な企画に役立てられたらと思っています。ご協力いただける方、ぜひサポートをお願いいたします。