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「AIアートはアートじゃない」 毎日生成AIを触ってたら、クリスティーズのオークション、世界中の美術館で展示が決まった嘘みたいな1年間 - 2023年総括

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新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
2023年は、生成AIという新たな技術との出会いによって、いままでにないくらいに創作が面白くなった年でした。

年初にMidjouney /を触り始めたにも関わらず、国内外の美術館で3つの展示がきまったり、雑誌の表紙を飾ったり、世界三大オークションのひとつである、クリスティーズにグッチとのコラボで作品出展をするなど、まるで夢のような凄まじい一年でした。
こんな私に機会をくださった方々には心から感謝しています。

備忘録とそして、アーティストの皆さんに向けて、学びをnoteで記録したいと思います。

2021年は息子の自由研究であるZombie Zooが注目され、
2022年は新星ギャルバースのローンチがありましたが、今年もNFTで、人生が大きく変わりました。

昨年の記事はこちら↓

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アウトプットが自分の作品と思えなかったAIアートの再挑戦

私のAIデビュー作であるNeural Fadシリーズ。東京都現代美術館の地下でも一部紹介されています。

2023年の始まりと共に、AIアートツール「Midjourney」にできるだけ毎日さわってみようと決意しました。まだ自分の作品としてコンセプトもなにも思い付いてはいなかったものの、自信がこの目でみたい風景、いわば欲望をひたすらにプロンプトにしてみたのです。

そうして生まれたのが、日本のストリート・ファッションをテーマにした「Neural Fad」でした。10代〜20代前半の時にストリートフォトグラファーとしての日々と、時代別のファッションの知識を英語のボキャブラリーで再現するという、かつて誰にも自慢することができなかったニッチな得意技がスキルとして初めて生かされることとなりました。

この作品は、発売から24時間で100作品が完売し、世界中のコレクターたちと繋がれるきっかけとなりました。Bright Momentsギャラリーは、ブロックチェーンアートの分野において、ジェネラティブアート*の最高峰と言われるようなデジタル・ギャラリーでした。
今年5月、日本で初めて開催し、今まではコーディングで描いたアートたちがスポットライトを浴びていましたが、このタイミングで生成AIの作品も販売する方針とても良いタイミングでした。

実は、2018年には、当時の生成AIや機械学習をアートに取り入れようとしましたが、技術的なスキルの不足と出力結果の問題で完成に至りませんでした。しかし、今年は生成AIの発展により、自分のイメージを形にできるようになって全然向き合い方が変わったと思います。

*ジェネラティブアート🟰アルゴリズムや数学的手法などから生まれる偶然性を取り入れて作られるデジタルアート

「こんなのアートじゃない」って言われたものしか美術史に残らない

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