見出し画像

我々は何を見ているか?

 ゆうさん×ゆいさんぽさんの緊縛ショー、ついに念願が叶って観ることができました。
 赤い縄に飾られたゆいさんの美しい体、微笑みながら淡々と進んでいくゆうさん、縄の最中のコミュニケーションから垣間見えるようなお二人の素敵な関係性…爽快感のあるエンタメというより、じっくりしっとり、とっても後味が残る時間を味わえたような気がした。

 オーソドックスな後手始まりだったが、後手のはずなのにお二人はめっちゃくちゃ視線が交わっている…!立ちでのスタートということもあり、常に受け手が前にいるという構図に拘らず、立ち位置や向きの変換が入ったり、ゆいさんの細かな表情の変化や顔の動きなどもあったり、それらを観察しているうちに、あっという間に普段ですと長いと思ってしまう後手タイムが終了。
 ここで、音楽の隙間なのか、ゆいさんのほんのり喘ぎ声を一瞬聞こえた。そうだ。私はエロを見ているんだと今更で気づいた。
 というか、どこでもすでにエロい。きれいなランジェリーとコルセット、派手に剥がされたロングスカートに下に現れたガードルストッキング(もしかして2時間からすでに着ていたと想像すると余計にドキドキする)、真っ黒の装いに赤い縄でさらに絞られた胸、おしり…心の中でのエロおじが出てきそう。
 ゴージャスな内装と光を背景に、お二人の表情は逆に暈けて見えて、その曖昧さで何故かさらに雰囲気を色っぽく染めていた。時々会場内に響くシーシャのボトル内のブクブク音まで、何故かエロっぽく感じてしまった。 
 厳密に計算されたBGMの繋ぎとトーンの切り替えで展開はどんどん進み、ここでゆっくりしっとりパーツなんだ…と思いきやダイナミックな形の転換が現れたり、余韻に浸かる余裕がなくどんどんどんどん新しい味わえが湧いてくる。
 でもたとえゆいさんが吊られて自分で体をコントロールできなくても、ゆうさんが常に顔合わせていくというのはやはり素敵だった。何か会話というより、安心感を確かめ合うための儀式のような気がした。
 別に特に会話がなされていなかったのに、色々お話し合っているような感覚を勝手に受け取った。
 私は普段ゆうさんとそこまでお話したことがなかったので、にこにこした優しい印象しか持っていなかったが、その優し目で、的確な責めを入れたり、意地悪い仕掛けを作ったり、自分の口で解いた縄の先をゆいさんの口に渡したり(拡大解釈でごめんなさい)、ゆいさんの頭を持って見つめ合ったり…「ゆうさんって一体どんな人なんだろう…」とふと考えていたとき、あのキスが突如淡々と現れた。
 まさかこのタイミング、かつゆいさんがこの体勢での。かなり意外だったし、軽くなく、でも重すぎもないようなこのキスも、何故かすごくゆうさんゆいさんらしいと思った。
 
 なんか。やはり。
 私はこのお二人の間の絆を見ているかも。


 最近は、自分が何故か縄を受けているのか、かけているのか、自分は一体縄のどこが好きだったのか、を色々考えている時期だが、縄の世界に踏み入れることで、こんな素敵な人達に出会えて、素敵なパフォーマンスを見れて、やはり縄って良かったなぁ…と改めて思った。


イベント情報はこちらより

 ここまでまとまりのない長文に読んでいただきありがとうございました。
 ただただの縄好きオタクでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?