エミリー

ひっそりどこかに生息している縄好きのM女。

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ひっそりどこかに生息している縄好きのM女。

最近の記事

決して平凡ではない、でも日常になっているようなひと時をお裾分けいただきました

言ってしまえば、とってもシンプルな進行と構成でした。 無駄の動作をすべて削り落としたような、素早く縄運び。 特に迷うのも、あえて間を伸びさせようなものもなく。着々と進み、吊りあげ、展開、降ろし、解き、至って簡単明快なものでした。 すべてを迷いなくとても簡単そうにこなしている時点で充分すごいですが、それだけではない。 ステージでのパフォーマンス故に、どうしてもすべてを行うのが難しくなるような基本な動き。一縄二縄のテンションのお揃い、腕にかけている位置の微調整、後手完成後の受け

    • 我々は何を見ているか?

       ゆうさん×ゆいさんぽさんの緊縛ショー、ついに念願が叶って観ることができました。  赤い縄に飾られたゆいさんの美しい体、微笑みながら淡々と進んでいくゆうさん、縄の最中のコミュニケーションから垣間見えるようなお二人の素敵な関係性…爽快感のあるエンタメというより、じっくりしっとり、とっても後味が残る時間を味わえたような気がした。  オーソドックスな後手始まりだったが、後手のはずなのにお二人はめっちゃくちゃ視線が交わっている…!立ちでのスタートということもあり、常に受け手が前にい

      • 「加虐」と「エロ」の間とさらなる先へーー緊縛写真・映像展「Roca」

        照明は控えめに落とされて、黒幕もかけられており、やや暗い雰囲気の会場。 壁一面にずらりと並べられていた迫力満点の白黒の大判サイズの緊縛写真。 その1枚1枚に近づけていくと、ときには敢えて雑に全身に纒われたり、ときにはシンプルに要所のみにかかられたりする縄が施されており、竹、轡、着物、麻縄などの要素からなる、森の奥地に縛り上げられる女性の悲惨な姿の哀しい美しさに、思わずに息を呑まれてしまう。 それと同時に壁の一面で繰り返し流されているは、展示写真の撮影と同時に撮られたと思われ

        • 演出、リアルと舞台裏

          先日は凰ヒロさん主催のSMショーイベント「縛羅天」をお伺いしました。 皆さんのそれぞれの個性が溢れるステージばかりでしたが、その中でも特に印象深い演目について、140字でまとめられなかった感想をたれ流します。 たかせさん✕さおりさん シンプルの真っ白のライティングの中で、白シャツのたかせさんに白ドレスのさおりさん。 たかせさんの緊縛写真垢でよく流れてくるシーンと連想させている中、やや激しめの音楽の中から、たかせさんが静かに淡々と後手を始めていました。 オートソックスなオー

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          「タイトル」をつけること

          日々「企画提案→クリエイティブ制作→納品」というサイクルを繰り返しているプロマネ職の私にとっては、「タイトル」なしでは何も生まれません。 成果物となるキャッチフレーズやクリエイティブ表現のポイントが最初から見えていなくても、いわゆる「オブジェクティブ」や「コンセプト」などといった「タイトル」が明確になっていないままで、クリエイティブで独り歩きことはありません。 人生をグラフに 就活生時代、某R社の選考で、「自分の人生曲線(モチベーショングラフ)を書いてください」という課

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