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辻褄合わせは苦しい。意見なんてコロコロ変わっていいんです。

一度言ったことは守らなければ!って思いませんか?
初志貫徹!有言実行!不燒不屈!のような。
誠実であったり真面目と自認している方こそ、この傾向にあるかと思うのですがいかがでしょう。

これとても大事なこととして教えられてきたと思います。

よくよく心を観察すると、私たちの心は毎分毎秒変化しています。
さっきまでカレーだったのに今はラーメン食べたい、そんな時ありませんか?(例よ)

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対機説法

これはお釈迦様が機を見て説法をしたという言葉。
つまり相手の人格や状況によって説法の内容をその都度変えていたということです。

だから経典の彼の言葉はバラバラだったりするんですね。「え、言ってること違うけど」ってなりますが、お釈迦様は相手によってしっくりくる教えの内容に変えてくださっていたのです。
これは想像でしかありませんが、お釈迦様ご自身にとってもその時々で話したい説法が違ったのではないでしょうか。


「自分はこうでなければ」
そういった強い思いで意見を貫こうとすること。これはブレない軸を持っている一方で、柔軟に変化する進化や成長を妨げてしまうことにもなり得るのです。

私たちは当たり前ですが日々変化しています。
昨日しっくりきていた言葉や教えが、今日には違和感を覚えるかもしれない。
常に変化や進化を遂げている心身は、ずっと同じものを必要とはしないのです。

倫理や常識やルールや責任と「思い込んでいる」ものに合わせて、「正しいであろう」言動をし続けることは、むしろ自分にとっての「嘘」「違和感」となってしまう。
それは自分の心と言動が合っていないので結局自分を苦しめてしまうのですね。

本当はもう心は変化しているのに、誰かや何かのために「辻褄を合わせよう」とする背景には、信頼されたい、筋の通った人間でありたい、違ったら恥ずかしい、誠意を示したい、変えるのが怖い、裏切りたくない、きっと色々な想いがありますね。


どうか自分の変化を許してあげてください。
自分の内側がどんどん変化して、それを周りに伝えること。
怒られるかも、嫌われるかも、何か失うかも、信頼を損なうかも、いい加減なやつって思われるかも、そんな恐れもあるかもしれません。しかし自分が自分に正直であることが最優先です。

「自分の心の在り方」が「周りに自然に伝わる」のです。
素直で正直であればその想いは必ず伝わります。驚くほど正確に。
何かを偽ったとしたら、その違和感も必ず伝わっています。驚くほど正確に。

恐れずにありのままを表現してみて「ああ大丈夫だった」と受け入れてもらう経験を少しずつ重ねていくことで、私たちは自分への信頼=他者への信頼を築いていきます。
ありのままの自分でいることで、素直で正直に生きて他者と受け容れ合える、自分にとって心地の良い場所が必ず見つかります。

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昨日と今日の自分は全く違う。その変化を柔軟に受け容れてあげたい。

それができたら他人や世界の変化も、全部すんなり受け容れられます。

楽しんで生きまっしょい。


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