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秋のあたたかさ

網戸から、涼しい空気が流れ込んできて心地よい。この前まで暑くて外に出るのも億劫だったのに、今は晴れの日がすごく気持ちいい。

この前最後の出勤日を終えて、いまは束の間の休暇を過ごしている。

平日の朝からカフェに行って、家に戻ってお昼を食べて、午後、穏やかな空気の中パソコンに向かっていると、なんだか不思議な感じ。

外を歩く人は少なくて、平日の街はまったりした空気が流れている。気持ちいい気温の中、外を少し歩くだけで気分が上がる。家に帰れば、犬が窓の近くで気持ちよさそうに日向ぼっこ。

今までとは違う時間が流れてる。残業のない仕事だったから体はラクだと思っていたけど、今までの流れから外れてみると、毎日気を張っていたんだなと思う。

平日毎朝早起きして、電車に揺られて、定時まで次から次とやることに追われていただけで、けっこう疲弊していたみたい。

知らず知らずのうちに頑張り過ぎていることがよくある。そんなに頑張らなくても大丈夫なのに。


季節が変わったのを感じながら、カーディガンに袖を通す。いま、愛犬がそばに寄ってきたのでお腹に手を当ててみる。あたたかい。生きてるって、あたたかいな。

あたたかさがないと生きていけない気がする、わたしの場合。自分の中から湧き上がる温度も、他人から分けてもらう温度も、どちらも必要で。

誰かからもらう優しさとか、素晴らしい作品に触れた時の高揚感とか、人や動物に触れた時の体温と安心感とか、自分から与えたいと思う愛情とか、頑張るぞっていう気合いとか。

いまの自分には熱すぎたり、ぬるすぎたりするものもあるけれど、温度があることはわたしにとって大事なこと。

残りの休日は、目の前のあたたかさを一つ一つ感じて過ごしてみようと思う。

10月からの新しい生活への楽しみと不安もあるけど、いったん今までの自分を労って、ふうー、と一息ついて、また進んでいこう。

最後まで読んでくださり、とても嬉しいです!ありがとうございます。