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確かなことは、今。

「恋癖」っていうマンガの言葉に心を射抜かれたので、紹介します。

※以下文字起こしで引用。

間宮:好きになって欲しいわけではないって…
   そんなのほんとの恋って言える?

田中:「本当の恋」ってなに?
   明日も 来年も 10年後も
   ずっと変わらず好きでい続けること?
   何があってもその人の全てを受け入れる
   って約束すること?
   …未来の自分の気持ちまでは保証
   できないよ
   相手も自分も変わり続けていくもの
   なんだし
   いつか好きじゃなくなったら
   それまでの恋は全部ウソってことに
   なるの?

間宮:…………いやそういうわけじゃないけど

田中:わたしは永遠に続く気持ちなんてない
   と思う
   だからこそその人を好きでいられるうちに
   たくさん優しくしたいと思うし
   楽しませたいと思う
   相手が望むことになんだって応えたいと
   思う
   今この瞬間は間宮くんのためなら
   なんだってできるよ
   これは恋ではないのかなぁ

間宮:初めて付き合った彼女を
   自分勝手な理由で傷つけた
   相手の気持ちより自分のプライドを
   優先した結果だった
   与えられる好意を受け入れるのは簡単でも
   差し出すのはものすごく勇気がいるんだ

   田中さんは逆なんだな
   自分からはいくらでも差し出せるくせに
   相手の気持ちだけは受け入れられない
   でもそれは実はすごく寂しいこと
   なんじゃないのかな

   なんでこんなにままならないんだろう
   やっぱりちゃんと受け入れよう
   そして認めよう
   ー田中さんがおれを好きになってくれて
   よかった
   おれはきみが好きだ
   たとえこの気持ちを受け入れて
   もらえなかったとしても

恋癖88話:田中さんと間宮

うーーーーん!!と唸るやり取りでした。
田中さんの気持ちわかる…

未来の自分の気持ちまで保証できない。
相手も自分も変わり続けていく。
だからこそ、その人を好きなうちに全身全霊、愛す。

なんとなく、片思い期間とか
相手よりも自分の方が好き度が大きい時って、
神聖感がある。
自分と宇宙が繋がる架け橋が見えるような…(イメージ)
自分が1ランクUPするかもしれないような期待感。
でも両思いになると、それが泡のように消えて、
意外に普通の現実として目の前に現れる。
願ってたはずなのに、、あれ?っていう感じ。

期待と不安が入り混じるような、
些細なことに気持ちが揺れ動く不安定な状況は、
あとから考えると1番幸せだったりする。
不安定な時ってすごく自分が謙虚というか、
自分の存在がおぼつかない。
祈るように生きてる。
だから、嬉しいことがあるとヒリヒリするくらい嬉しい。

そういう麻薬みたいな刺激を知ってるから、
浅はかで薄情で、
永遠を期待できない自分を知っているから、
今この瞬間を大切にする。
確かなことは今だけだからと。
恋についてだけじゃなく、
友人や家族や、たまたま道すがらの出会いも、
仕事だって、健康状態だってそう。
とにかく人生すべては、今この瞬間に集約されている。

刹那的に行動するくらいがちょうど良いのかもしれない。
あれこれ未来を憂いて不安になるくらいなら。
将来のことを考えて今やりたいことを諦めるくらいなら。
今の自分の気持ちに嘘をつくくらいなら。

明日のことはわからない。
今に感謝して、思うように行動するだけ。


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