転入生の夢と現実
先日、小5の息子のクラスに
女子の転入生が来たんですって。
「そういえば転入生が来たよ」
そう教えてくれたので、
私の頭の中では、三井のリハウスで制服姿の若かりし宮沢りえちゃんが浮かぶ。
ちょっと自分の地域より都会から来た、お嬢様っぽくて垢抜けた美少女…。
すかさず、私が
「うそ!可愛かった?」と下世話に聞くと、
それまで明るかった息子が、その記憶に入った途端、ど〜んと尋常じゃなく暗く沈んだ顔をした。
あんまりひどい顔だったので、ただ期待が外れたとかそういう次元じゃないものを感じ驚いて、
「え?なんかあったの?」と聞くと、こう話してくれた。
掃除の時間に、転入生と別の女の子Aちゃんがいて、Aちゃんから
「ほら◯◯(←息子の名前)、自己紹介して!」
と振られたので、思わず
「こんにちは」と言ったんですって。
そしたら転入生の女の子に
「"こんにちは"じゃあ、ねえだろ!」とまるで893のように巻き舌ですごまれて、
震え上がった息子は、
なんとか取り繕って逃げてきたみたい。
しかも体格の良い女子で、怖かったようです。
「うそ!可愛かった?」と聞いたのが
申し訳なかった。
宮沢りえちゃんの話をしたら、
「そんな現実は甘くないよ」と教えられました。
いつか甘い現実も息子の世界に現れてあげてほしい。それにしても女子こわいなあ…