見出し画像

娘と先天白内障と私(3)

さて、また前回の続きです。

退院してから
コンタクトを初めてつけるまでのお話。


とその前に今となっては笑い話なのですが
娘の退院の日、
肉体労働メインの仕事をしている夫が
仕事で肩の骨を折りました。笑

体が資本の仕事なので治るまで休むほかなく
この後3カ月お休みして家にいることになります。笑
ほんと、この大変な時に、、、って感じでした。
あ、これ笑い話ですよ?

さて本題に入ります。

無事に手術を終えた娘と
一緒に帰ることができたのですが
コンタクトの着脱が始まったり
夫の片腕が使えないこともあり
もうしばらく実家でお世話になることになりました。(家族3人で。笑)


とりあえず退院した翌週に術後検診。
これは良好。
退院時にもらった点眼薬を3種類続けるように
とのことでした。

この頃はまだ生後1カ月だったから良かったものの
この後3カ月も点眼を続けることになるので
生後3カ月を迎える頃には
目の周りを触られることや
顔の近くで目を見られることを
嫌がってしまうようになりました。
敏感に察知して顔を動かすので
眼じゃないところに落としてしまうことも
何度もありました。笑


そして
コンタクトが始まるのはいつぞや
とそわそわしていた私たち。
手術の約2週間後に初めてコンタクト外来へ。

0歳児のコンタクトレンズの着脱。
難しいに決まってます。
しかもハードコンタクトレンズなんですよね。。

とにかく娘に合うサイズと度数が
分からないことには始まらないので
いくつか試着をしなければいけません。

そこで私たちが通されたのは
ベッドにタオルとネットが置いてある部屋。

そこに娘を寝かして
タオルとネットで身体をぐるぐる巻きにして
頭を固定され先生が無理矢理
眼をこじ開けて装着。

そりゃぁもう大泣きです。
嗚咽するくらいまで。
可哀想で見てられないくらい。

でも今度からこれを自分たちで
やらないといけないので
泣きそうになりながらも見届けました。

着けたあと、装着具合やざっくりとした視力
(視力検査がまだできないので正確には測れない)
を診てもらったら今度は外す作業。
またしてもぐるぐる→こじ開け→大泣き

微調整のためこの着脱をこの日は3回やりました。


ある日突然連れて行かれた先で
知らない人に拘束されて
目をこじ開けられて
異物を入れられる。
自分に置き換えてみると恐怖でしかない…

本当よく頑張ったね。
ご褒美あげたい気持ちだったけど
まだおっぱいしか飲めないし
とにかくいっぱい抱きしめておきました。


後日、娘用に作ってもらったコンタクトを
テスト装着しにまたコンタクト外来へ。

またしても、ぐるぐる(以下略)。

テスト装着してみたところ
サイズが微妙に合ってなかったようで
次回サイズを変更したものを
またテスト装着することに。
この日はぐるぐる一回で終了。

そしてまた後日。
この日、コンタクトのサイズと度数が決定し、
私たちがコンタクト着脱の練習をすることに
なりました。

例にならってぐるぐる。
泣き叫ぶ我が子。下手くそな私。
いつもより長く泣き続ける羽目になり…
可哀想だけど
ここで私たちが挫折したら娘の将来どうなるんだ!
と折れそうな心を奮い立たせて頑張りました。


練習は私がしました。
それを横で見てた夫が練習が終わったあと
「もっとこういう風にしたらよかったかもよ!
俺できそうな気がするよ」
とアドバイスしてくれました。
あんまり時間がかかってしまい自信喪失してた私は
確かに私よりは上手かもしれん、
と素直にその言葉を聞き入れていたのですが
後日、コンタクトが届いて
「俺がやってみる!」
と意気込んで挑戦した夫は
私より下手くそでした。笑

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?