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意味のある留学にするか、無駄な留学にするか

こんにちは。パリに1年間交換留学をしているEmmaです。
今日は私が考える留学の本質について話していこうと思います。


①現地の文化に触れる

留学と聞いて最初に思い浮かぶのは、語学留学です。
英語力を伸ばしたいからアメリカに留学に行くという話はよく聞きます。

しかし、私は英語は国内でも学べると考えます。
国内には英会話教室やネイティブのオンライン英会話授業など、様々な機会があります。なので、英語力を伸ばすために国を出て、海外で英語力を身につけるには違う理由があると考えます。

その理由が「現地の文化に触れる」ことだと思います。

言語は現地の人や文化に触れない限り上達できません。
英語力を上達させたいのであれば、英語が母国語のネイティブと話す必要があります。そしてネイティブの人と交流をすればするほど、英語力が伸びるのはもちろんのこと、その文化のコミュニケーションの取り方や、振る舞い方、言葉に隠れる文化の違いなどを理解することができます。

「英語力」だけを見れば、国内でも伸ばせます。
しかし、現地の人と交流し文化に触れることで、学習している言語に対しての愛着と心の繋がりを得ることができると思います。また、文化の違いから起こるコミュニケーション方法の違いも理解することができると思います。

②Comfortable zoneからの脱却

1つ目の留学の本質と関連するのが、2つ目の「Comfortable zoneからの脱却」です。

留学は挑戦の連続です。

私がパリに来て最初の学校のオリエンテーションでは、知り合いや友達は1人もいませんでした。その中、オリエンテーションの昼食の時間に、周りにいたベルギー人とチュニジア人に声をかけ一緒にご飯を食べました。
また、学校の授業では生徒全員積極的に挙手をし、質問をしたり教授の質問に答えます。私は日本ではよく発言する方でした。しかし、フランスでの生徒の積極性に驚きました。学校は生徒に分からないことを教える場所なので、自分も恥ずかしがらず周りの生徒と同様によく発言するようになりました。

留学では、日々挑戦を前に楽な選択肢を選ぶか、挑戦し成長できる選択肢を選ぶかが問われます。

私は失敗したとしても挑戦し、成長する選択肢を選びます。
これこそが「Comfortable zoneからの脱却」であると考えます。

ここで1つ提議したいことがあります。
それは、「同じ人種と群れる」ことです。

私は今まで「同じ人種と群れる」人たちを沢山見てきました。

日本人は日本人と、
中国人は中国人と、
韓国人は韓国人と、
タイ人はタイ人と、
ドイツ人はドイツ人と、
スイス人はスイス人と、
ポルトガル人はポルトガル人と、
スペイン人はスペイン人と、
イタリア人はイタリア人と、
ノルウェー人はノルウェー人と、

どの人種も同じ人種や言語を話す人と群れる傾向にあります。

私はこの現象が理解できません。
前提として、私の考えやスタンスの違いがあります。
私は、留学を通して様々な国の人と交流し友人を作りたいです。また、様々な国の文化に触れ理解を深めたいと思っています。そして、この機会を活かしここでしかできないことに挑戦し、英語とフランス語を伸ばしたいと考えています。なので、同じ日本人とは群れず、様々な国の人と交流をしています。

留学生全員が私と同じ考えやスタンスでいるとは思っていません。
確かに、同じ人種または言語を話す人がいることで、留学での辛い経験を共有したり、文化間の違いを共有したり、精神的にサポートしてくれる時があると思います。

しかし、私個人としては「同じ人種と群れる」ことで留学の時間を無駄にしていると思います。「同じ人種と群れる」ことは、安心感・快適さ・楽さから来ており、その精神的安心感の中(comfortable zone)にいては成長はできません。成長し意味のある留学経験を送るためには、comfortable zoneから抜け出し、居心地の悪さを感じながら挑戦することが大事だと考えます。

同じ文化を共有し同じ言語を話す楽な環境に身を置くか、多少居心地が悪くても異文化に飛び込み成長するか、comfortable zoneから抜け出すことで得られることは大きいと思います。反対に、楽な環境に身を置いていては成長もできませんし、大金と時間をかけた留学の意味がないと感じます。

③コミュニケーション能力の向上

「コミュニケーション能力の向上」とは言語力の向上ではありません。

文化により習慣や価値観が違います。
その違いを理解し、尊重し、お互いが心地よく共存するためのコミュニケーション能力を学ぶことが「コミュニケーション能力の向上」です。

言語は「ツール」で「道具」でしかありません。
その「道具」を使い、どのように異なる文化を持つ人と対話をし関係を築いていくかを学ぶことは非常に大切であると考えます。

④異文化理解=尊重

こんな言葉があります。

私は私のことをする。あなたはあなたのことをする。私はあなたの期待に応えるために生きているわけではない。そしてあなたも、私の期待に応えるために生きているわけではない。私は私。あなたはあなた。もしも偶然、私たちの心が触れ合うならばそれは素敵なことだ。もし触れ合えないとしても、それは仕方のないことだ。

ゲシュタルトの祈り

外国人だけでなく全ての人間関係にも言えることですが、人間全員違う環境で生まれ習慣や価値観全てが違います。なのでお互いが相手のことを尊重し、理解を示すことが大切です。

家族であろうと恋人であろうと、結局は他人です。
相手は相手で、相手は自分ではありません。

なので、相手を尊重し、違いを受け入れ理解し線引きをすること(受け入れること)が「異文化理解」の本質ではないのかと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
素晴らしい1日になりますように。

パリから
Emma

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