見出し画像

つれづれ『光る君へ』~第五回~

※今週からタイトル変えてみた。

毎週、毎週、盛沢山!の『光る君へ』ですね。平安時代のオリジナルストーリー面白き!

と、とりあえず、ここから行っていいですか~
道綱の母~~~~~!!!!
さて、道綱の母は本編でも言ってましたけど、『蜻蛉日記』の作者ですね。兼家の妻の一人で道綱を産んでますね。兼家さんには何人か妻がいて、あちこち通ったり子どもが出来たりした後、東三条邸に時姫を迎えた感じですね。なにせ、時姫にはちょうどいい年ごろの娘がいましたからね。
そんで書いたのが『蜻蛉日記』と。
暴露系ライター道綱母。あと、なにせ、和歌がうまい!ということで、花山天皇の歌会では母の歌を持って行ったということですぞ。
ちなみに正妻とそうではない女性の子はあからさまに昇進に差異があります。道長は倫子とのちのち結婚しますが、倫子のほうが身分が高かったこともあって、倫子の子とそうでない子の間には(昇進に)深く超えられない溝があります。
そんなこんなで将来的には右大将道綱!元気よく舞を舞っていましたけれど、弓も上手。運動神経いいんですよね。この子。
そして、実資がいうには、「ばかな子」だそうで。実資は、昇進レースでずいぶん道綱に邪魔されたので、いつもよりより一層辛辣…!

実際にはこの時期にはもう通ってないんでは?と思うものの道綱母と時姫の試合(!)はリアル「源氏物語」の車争いみたーい!だし、ぜひぜひこの場面はドラマでやってほしい~

「源氏物語」ネタで言えば唐猫走って逃げて、倫子が走って追いかけていましたね。
姫!姫それはないZE!
先週、倫子が唐猫をなでなでしていた時から、いつ紐を絡めて御簾を上げるのさ!と思っていたので、なんていうか本人登場でどたどた走っていく倫子に呆然でしたよ…
ひとめぼれ・・・柏木のひとめぼれはどこに?私のときめきを返して…!(勝手)

よそに見て折らぬ歎きはしげれどもなごり恋しき花の夕かげ
(偶然ちらりとお見かけしましただけで、お逢いできない歎きはますます増して、夕べの花陰のお姿が恋しく忍ばれます)

っていつなるのかな?って思っていたのに~~~(柏木が女三宮に送った歌です。これを見て女三宮は、あ、まさか見られた…いつもそういうそそっかしいことをしかねないから気を付けろ!と源氏に怒られていたのに…やばい!怒られる!怖い!!
となってしまうの。源氏…あなたちょっと老害化してますわよ!と思うわけね)

あと、もう一つあった、「源氏ネタ」あれですよあれ。
「古くからある荒れた邸であいびき」あいびき?なぞの男直秀が「帰るのかよ!」って言ってましたが、ほんとだよ!泣かせたまま帰るなよ!バカ!!ってなりましたよね。
この場面は「夕顔」ですね。六条御息所に会いに行く途中で乳母の見舞いに行く源氏をナンパしたのが夕顔です。薄倖そうで、内気っぽいですが、めちゃナンパしているし、邸の外を頭中将の車が通ると一家全員(女房から女童まで)どやどや外をのぞいて「誰それがいた!」と大騒ぎする陽キャです。
当然、気の利いた会話もできる才女でもありますよね。
なのに、こうなる、って悲しい。
夕顔の巻を見ると、夕顔んちは夕顔を栽培しています(ウリ科の植物なのでおかずになる)が、六条御息所んちでは朝顔(見た目を愛でる)を栽培していて、「生活」っちゅうか「身分」差があからさますぎておお…となりますので、そこらへんからしてめちゃくちゃある対比を楽しむ読み方が出来ますよね。「ザ・中の品」をお楽しみください。

それにしても、当時「会いましょう」といえばそれは性交渉するっちゅうことですからね。そんで道長は先帰っちゃうし、泣きながら徒歩で帰るまひろ…(ていうか徒歩で帰すなよ!)そりゃあないよ~~~
とはいえ、道長と為時を鉢合わせってわけにもいかないしなあ。難しいところだぞ~これは。
どうでもいいけど、直秀がほんとうはどういう存在なのかは置いておいて、今後、越前の守になるときに、越前と紫式部を結ぶ役としても出てくるのではないかと思っているんだけど、どうなんだろ。
私の予想、全然当たらない…

まあこれで道長が兼家パパと兄に恨みを持っていやがらせしまくることにもつながるのかも、と思えば話としてはいいですが、定子へのいじめはゆるさんぞ!!(史実ですが)

ということで
兼家パパ黒すぎ。なんだ安倍晴明への圧!!!
こわかったよ!明かりを消すと出てくる大臣たち…!ひいいいいい!!
花山天皇の荘園整理令にそこまでするとは!
ていうか帝の子を呪うなよ!ここでこれだけやってればこの先、道長は何人呪う設定になるんだよ!

詮子、戦う后へ!
作戦、なんだろうねえ。倫子とつなぐのか?つながないのか?
ちなみに詮子は初の女院として力をふるうし、道長だけと仲良しだし、この布石の置き方はすごいな~やるなー!!と思いました。
兼家パパが倫子と結婚させようとするのかしら?と思っていましたが、詮子が穆子と連絡して、という設定もありなのではと思いました。(倫子の父は道長が三男だし、出世しなそうだし、娘の婿には…という感じだったのが、穆子のプッシュがすごかったので叶ったという話がありますからね)
詮子→彰子の活躍はすごくて、冲方丁の彰子小説に「男は女をつかって権力を握り、握った後は排除しようとする」という感じのことを書いていましたが、ほんと、そういう感じで「中宮様」と親子きょうだいなのに敬語を使いながらここぞという時は頭越しに決めていく!ということに怒り心頭だったのですが、この大河の中では「男に思うままにさせるもんか!」とファイティングポーズを取って、出来ることをやっていく女の姿が描かれるのではないかと楽しみですね。


インチキ祈祷師。当時の日記にちょくちょく出ていますが、私は「枕草子」の「にくきもの」を思い起こしました。
「にはかにわづらふ人のあるに、験者もとむるに、例ある所にはなくて、ほかに尋ねありくほど、いと待ちどほに久しきに、からうじて待ちつけて、よろこびながら加持せさするに、このごろもののけにあづかりて、こうじにけるにや、ゐるままにすなはちねぶり声なる、いとにくし。」
怨霊とかもののけに敏感だからね。
急病人がいて、とりあえず祈祷を頼みたいのにいつものところにいなくって、使いに行った人があちこち訪ねて回る間、待っている人たちはみんな待ちかねていて、ようやく来たと思って喜んで祈祷させると、最近もののけが多く疲れてしまったのだろうか、座ったとたんに寝ぼけた声になる。これもほんとににくたらしい!

こんな感じですからね。そういえば勝手にお坊さんや祈祷師のふりをする人が多くて大変だってどっかに書いてなかったかな。あ、時代がちがったかも。

あとはざっくり。
・公任さんのお調子者っぷり(そのもの)官位マウント!!今後が楽しみだなあ。

・道長の字!!みそ字なみにフォント化が待たれる!!はよはよ!

そんなこんなでまた来週が楽しみですね!
あ!!!来週は少納言ちゃんが来るじゃない!倫子サロンに来て漢文勝負かな…
そんで「あいつはしったか」とか言うのでしょうか。まひろこわい子。

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?