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旧田中邸、端午の飾りを見てきました

コロナ禍とはいえ、せっかくのGW。
人混みを避け、いかに大勢の逆張りをして楽しむか、という新しいゲームがもっかのトレンドでございます。
皆が行かない名所というのは意外にあって、例えば、世間には国指定重要文化財が溢れていますが、人気のスポットは限られていたりします。
人がいない名所、あると思います。

そんなわけで。
今回行ってきた旧田中邸は埼玉県川口の名士だった味噌作りの商家です。商用に使われていた洋館とその後に増築した和式の母屋が合体した和洋折衷の珍しい建築で、たいそう見ごたえがあります。
そこで端午の節句飾りをしているっていうザ・GWなイベントを現在開催中です。
どやさどやさと人が押しかけてもおかしくない企画ですが、惜しいかな、場所が地味なのでチョー穴場なのでした。

外観(かつての店舗正面玄関)

端午の節句当日でなかったせいか、時間帯なのか、がら空きでしたよ。
おかげでおねえさんにガッツリ説明してもらえました。
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ラッキー

兜の飾り

端午の節句バージョンの飾りは、かつて田中家で使われていたものだそうです。
お節句の時に子供たちが着た着物とかも興味深く拝見しました。

坊っちゃんのお着物


鍾馗さまの旗指物



そして。
節句飾りも見事だけれど、建物そのものが凄素晴らしい。一見の価値があります。
田中徳兵衛さんちは代々味噌作りで財を成したのだけど、材木も商っていたので、素人目にもそりゃもう贅沢。
分厚い檜の板戸だの、屋久杉の床柱だの、とにかく建材がすごい。細工がオシャレ。

和室の引戸
応接室の照明と漆喰細工
洋館の階段
離れの茶室


お庭もステキでございます。
もとは味噌蔵が並んでいたのを取り壊した場所を使って拡張したそう。なるほど、それでこの広さ。

躑躅の季節
庭から見る母屋

桜の季節も良さそうな庭園です。
ほんとに穴場。

2022年の端午の節句飾りは今月5月15日まで。おそらく5日を過ぎたら、さらに空くんじゃなかろうか。
場所は地下鉄川口元郷から徒歩で10分くらいでした。


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