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エモテク座談会Vol.10「かわいい」のちから ゲスト:入戸野宏先生(大阪大学大学院人間科学研究科教授)

エモテク座談会は、エモテクの要素を含んだ製品・サービスや技術事例をベースに、エモテクについて学びを深めつつ、エモテクひろばのメンバーやイベント参加者と共に事例研究しながら知見をためていくことを目的としています。

第10回目のゲストは大阪大学大学院人間科学研究科教授の入戸野宏(にっとの・ひろし)先生をお招きし、一体どのような要素が人に「かわいい」と思わせるのか、その意外なメカニズムについて伺いました。

///ゲストプロフィール///
大阪大学大学院人間科学研究科 教授
国際心理生理学機構 (IOP) 理事 (2004-), 事務局長 (2010-)
日本生理心理学会 理事 (2019-)
機関誌『生理心理学と精神生理学』編集委員長 (2019-)

///プログラム///
18:00-18:15 イントロ・チェックイン
18:15-18:45 ゲストプレゼンテーション
18:45-19:30 質疑応答・オープンディスカッション

ゲストプレゼンテーション

「かわいい」と言っても、「赤ちゃんがかわいい」「子猫がかわいい」「笑顔を見てかわいいと思う」「ハートマークなどの記号に可愛さを感じる」などさまざまです。

さまざまな「かわいい」


入戸野先生が取り組まれている「かわいい」という感情についての研究では人間の心のメカニズム、そして生きるための心の機構の解明からアプローチされています。

「心の三角測量」

入戸野先生は日本の古語から時代による「かわいい」という情動を表す言葉の変遷や、「べビースキーマ」と呼ばれる動物行動学的な側面、対象に興味を持ち、近寄ってみたいと感じる「接近動機づけ」について触れながら、「かわいい」の実態を明らかにしていきます。研究では男性と女性の「かわいい」に対する認識の違いなども明らかになってきました。
詳しくはぜひYouTubeをご覧ください!

質疑応答・オープンディスカッション

参加者のみなさんからはたくさんの質問・感想をいただき、ディスカッションを行いました。

///質問 一部紹介///
・かわいいは第一印象で考えることが多そうなのですが、経時的にかわいいに飽きることはなぜ?
・「かわいい」という感情測定の指標は「笑顔」が一番取り出しやすい?
・動きとかわいいの関係性についての研究結果は何かあるだろうか?
・日本において見られるような根付や箱庭的な文化は西洋にはなかったのか?

質疑応答の様子

まとめ

入戸野先生のお話のおかげで、「かわいい」についての解像度がぐっと上がりました。また、見た目のかわいさと、感情としてのかわいいの区別の大切さ、接近動機づけなど、今後のエモテク研究でも大切なポイントを教えていただきました。

お知らせ

エモテクJAPANはメディア&コミュニティ「エモテクひろば」を運営しています。エモテクやエージェントにまつわるイベントの開催や情報発信、交流や実証実験など様々な活動を行っています。 「エモテクひろば」は、エモテクに関心のある企業や団体から個人の研究者や学生まで、どなたでも無料で参加することができます。

ぜひ参加お待ちしております。
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#エモテク #エモテク座談会

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