名(迷)言の鉱山や!


こち亀
こちら葛飾区亀有公園前派出所
 
わたしは縁があってちっさい時から読む機会が多かった作品です。
その中でも、あくまで個人的な感想ですが20巻以降70巻まで位が
ギャグマンガとしての絶頂期だったと思っています
(わたしの中で、ですからね)

笑わせ方も時代に合わせているとは思うのですが、やはり自分の年齢が
上がるにつれ笑いのポイントがだんだんとずれてきて、恐らく作者さんは
その時代のある年齢層を一定のターゲットにしているから、初期から
ある程度まで読んでいたわたしは、センスのアップデートが間に合わず
ギャグマンガというよりも、後半はずっと読んでいたわけではありませんが
そこにあって然るべき伝統芸能…のように接していったのではないかなと
思います。
 
だから、わたしが今思い出してクスッとするワードなんてのは
当時のわたしは意味が分からなくても雰囲気等で笑っていたような
気がしますが、今になって年齢や経験知識を加味すると、より面白い
セリフや場面が結構あります。
 
・オールドモデルガン愛好家協会オーナーズ
・スイカ型爆弾を粉っぽいが美味いと言って完食
・(被害者宅で泥棒の取り調べ中)もう帰ろうぜ、ガンダム再放送の時間だ
・誘拐されたリカちゃん人形に声を聴かせてくれ!と懇願
 (トーキー機能が付いている)
・制服姿でパチンコ
・制服姿で競馬場に行っている姿を写真週刊誌に撮られて
「こんなもん探す読者なんていませんよ」と第四の壁を壊しちゃう
・女子大生に説教とビンタしたら惚れられちゃう
・法事で久々に会った親戚に名乗られて、知るかこのっ!と心の中で毒づく
・テレビ中継を偶然見かけて「アジ演説のマネ!」
・デボネア(車名です)のタイヤ痕がデボネアデモネアデモネア…
・ハサミで頭を刺されたときの効果音「ザクッ」悲鳴「グフッ」の背景に
 ちっさくザクとグフが描かれている
・フェンシングの先生が殴られたときの悲鳴が「エペッ!」
・偽物を作って販売している業者の製品命名センス
・四千円(一応詳細は書きません、わかった人相当スゴイ!)
・ステレオタイプな趣味人の描写、そしてそれを主人公が露骨に嫌がる
などなど、例を挙げれば枚挙に暇がありません。
時代を考えると、今ではギリギリ…もしくはギリギリアウトのものまで
挙げましたが(完全アウトとわたしが思ったものは書きません)
その時代には許容されていたものですから、今後も伝統芸能の一部の
ような考えで変わることなく後世に残ればなと思っています。
あぁ、今手元に無いのが残念だ…
 
折角なので。
笑いとは無縁なシリアスな話での印象に残ったセリフ。
会話をしているのは小学生と思しき子どもです。
「お巡りさんだ!強そうだねぇ!」
「拳銃持ってれば誰でも強いんじゃないの?」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?