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絶望ロンダリング

最近、過ごしやすいですか?

いつのまに、こんなに追い詰められてしまったのか。
いや、ずっと以前から兆候はあったはずだ。
それに気づかないふりをして、ずるずると日常を誤魔化しながら生きていた。それが、昨今のリモートワーク等をはじめとした仕事のあり方、状況の変化により浮き彫りになってきたのだ。

あなたも、特に何も大きなしくじりもしていないのに、いつのまにやら八方ふさがりにってしまうことってあるのではないでしょうか?
どう考えても、ここから先、楽しいことが起きる予感は皆無に等しいのに、嫌なことが起きる可能性は常に隣合わせの状態だと思いませんか?
これは、あなたや私に限ったことではなく、日本全体にはびこる風潮のように感じます。そして、これから更にこの傾向は強くなっていくでしょう。

絶望ロンダリングとは

こういった八方ふさがり。つまり、絶望状態から脱却するためには、絶望ロンダリングを行う必要があります。
その前に、ロンダリングという言葉を聞いて、何を想像しますか?
マネーロンダリングという言葉があります。違法に得たお金では銀行に預けたり不動産を購入したりと大っぴらに使うことができません。そこで、まっとうな商売の売り上げに混ぜ込ませて税金を払うことで、正々堂々と使うことのできるお金に変えることができます。言い換えれば、資金洗浄と言い、汚れたお金を洗浄してきれいなお金に変えるというものです。
また、学歴ロンダリングなるものも最近流行っていると聞きます。
三流大学卒の経歴では、胸を張って歩けないということで、大学院に入って、修士課程を卒業することで、最終学歴が大学院ということになります。これも三流大学卒という、少々世間的に受けの良くない(私は全くそう思いませんが)学歴を洗浄してしまおうというものです。東大卒や京大卒が高学歴ともてはやされる中で、その上をいっておこうということになります。
そして絶望ロンダリングです。絶望を洗浄してピカピカにしてしまおうというものです。

私たちは三次元の世界に住んでいます。三次元の世界なので、浮き沈みの波というものが必ず存在し、極端に見れば、至福と絶望の間を行ったり来たりしています。50:50で行ったり来たりしているのであれば納得するのですが、どうも最近は、ほとんどが絶望寄りになっているように感じるのは私だけでしょうか?
この絶望感をロンダリングできれば逆にチャンスに変わるのです。

現状を強化することは不幸の始まり

未来に不安を感じた時、現状の自分のままではいけないと思った時、今の仕事の知識を強化するために勉強を始めたり、トレーニングを始めるかもしれません。しかし、それをやることで本当に現状の苦しみから逃れることができるのでしょうか?実際に、今までそういったトレーニングで現状の苦しみから逃れられた経験はありますか?
私たちは仕事なり生活なりをするにあたり、自分なりの立ち位置を持っています。一応、その立ち位置が安心できる場所であるわけです。そして、少しでもその立ち位置を良くしようと、自由度を広げたり快適度を上げようとします。ところが、八方ふさがりで絶望感を感じているということは、あなたの今の立ち位置では、どうあがいても未来がないと教えてくれているのです。
これが、まだ、子供の頃であれば知識量も経験量も少ないので、自分の立ち位置を広げていこう、充実させていこうと考えることはとても大切なことです。しかし、大人になってからもこの考え方を継続していくのは危険です。自分の立ち位置を広げたり、充実させたりすることは、現状の延長線を伸ばしていく行為です。現状の延長線上にあなたの期待する希望は存在するのでしょうか?
例えば、世界一お金を動かしていると言われるニューヨークのウォール街の金融資本の人たちは何億円もの収入がコンスタントにあると聞きます。
ですが、ライバルに出し抜かれないよう、夜は遅くまで、朝は早くに仕事に取り掛かり、客観的に見るとお金の奴隷のように見えてしまいます。
このウォール街の金融資本の人たちによって、世界各地で金融不安を起していながら自分たちも幸せになっているように見えないのは、自分の現状の立ち位置を広げるためだけに力を注いでいるためだと言えるでしょう。
自分の現状の立ち位置を広げる行為は誰もハッピーになれないのです。

仕事とファイナンスを分ける

あなたは何のために仕事をしていますか?
生活のため、食っていくためだと考えているのであれば、少し見直してみる必要があるかもしれません。昨今、話題になっているベーシックインカムが導入されていない現在では、お金を稼がないと生活することが出来ません。だからこそ、仕事をしてお金を稼ぐのですが、その仕事はあくまでも生活費を稼ぐためのファイナンスとしての仕事であって、良く言われる「男は仕事だ」とか「仕事によって人間は磨かれる」などと言われる仕事とは区別する必要があります。
この生活費を稼ぐためだけのファイナンスとしての仕事で日々追われてしまっていては、人生、楽しいわけはありません。頑張っている俺はすごいだとか、俺のお陰で会社が回っているだとか、自己洗脳しないととてもやっていけないのです。
つまり、ファイナンスとしての仕事や稼いでいることを継続していきながら、本来の仕事を見つけて実行していくことがハッピーになれる道筋なのです。

現状からは見えない目的を決める

本来の仕事を見つけるにはどうすればよいでしょうか?
それは、現在の立ち位置からは見えない目的を決めることです。
先ほど述べたように、現在の立ち位置を広げる行為は誰もハッピーにしません。八方ふさがりで絶望感を味わっているのは、それを教えていくれているからに他ならないのです。その立ち位置からは八方ふさがりに思えるだけで、立ち位置が変われば、八方ふさがりではなくなるのです。

では、どうやって見えない目的を決めるのでしょうか?

それは、世のため人のためになることと自分の喜びが一致するものを探してそれを目的とするのです。
言葉にすると難しそうですが、本来人間は、世のため人のためになることをして感謝されると嬉しく感じるものなのです。
ですから、世のためになることと自分の喜びが一致することを目的として決めてみてください。
具体的に何をするかまでは決める必要はありません。そもそも今の立ち位置からは見えない目的なので具体的な方法など分かるわけもありません。目的だけ定めるだけで良いのです。
現状の外にある目的を定めることで、現在の立ち位置が変わるのです。今までの立ち位置は、慣れ親しんだものであり、安心感もあります。しかし、今までの立ち位置は、いくら広げてみても希望はありません。
新たな目的を定め、新たな立ち位置ができると、慣れ親しんだものではないため、少し不安を感じますが、八方ふさがりではありません。絶望感を味わう必要もないのです。

絶望ロンダリングの仕組み

あなたは、今何をやりたいですか?と聞かれたら何と答えますか?
温泉にでも行ってゆっくりとしたい。
自分の家で心行くまで寝ていたい。
のんびりと旅行にでも行きたい。
こんな風に思ったことはないでしょうか。そうだとすれば、これは本当にやりたいことではなく、休息が足りていないことを意味しています。
ファイナンスとしての仕事で疲弊してしまって休息がとれていないのです。まずはじっくりと休息をとりましょう。そう簡単に休暇なんて取れないよと言われる人もいるかと思いますが、意外と取る気になれば取れるものです。しっかりと休息をとると、いかに今まで狭い視野で絶望感を感じていたということが分かってきます。そして休息を取った後は、新たな目的に向かって一歩踏み出します。行動するのです。
考えもなしに行動してしまっては無駄骨になるかもしれないし、危険だと考えるかもしれません。しかし、思考は行動から生まれるのです。今までの立ち位置のままであれば、経験値がありますから思考から入ることもできるでしょう。これからやろうとしていることは新たな目的のためなので、思考から入ることはできないのです。
まずは、休息をとる。そして一歩踏み出して行動する。それによって思考が生まれ、それが体験となって蓄積していくのです。下記の流れになります。これが絶望ロンダリングの仕組みになります。


行動によって思考が生まれ、思考によって体験を積み上げていく。それを新たな行動や思考にフィードバックしていくことで新たな目的に向かって進むことになるのです。

目的が達成される目前で新たな目的が設定される

こうして世のためになることと自分の喜びが一致する目的に沿って仕事なり行動を進めていくと、その目的が達成される瞬間があります。面白いことにその頃になると、また、新たな目的が設定されるのです。その繰り返しで生き生きと人生を謳歌していくので、燃え尽き症候群になる心配もありません。世のためになると同時に自分の喜びになる目的を定め、休息、行動、思考、体験と進めることで、絶望をロンダリングし、希望に満ちた生活を送っていただければ幸いです。

ここまで、読んで頂いてありがとうございます。
もし、この記事が好評であれば、さらに具体的な記事を続編として書いていきたいと考えています。

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