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月の魅力

月が大きい。色も赤みがかり深い。夕方六時くらいの低い位置の月が見事だ。その時は、ちょうどゴミ処理場の塔の先端に乗っていた。「線香花火を逆さにしたみたいだ。」息子と妻にはスルーされる。いとあはれ。

青空に白い月。朝の月を見ると得した気分になる。登園時には、息子が「ムーン!」と言って出ていることを教えてくれた。さらに嬉しくなる。

最近は、夜のうちにゴミ捨てに外に出ている。息子も一緒に出て、月を探すのが日課になっている。息子の名前には月にちなんだ漢字をあてている。それもあって意識的に月を見るようにも、見せるようにもなった。息子は月は発見したら終わりで、それよりも一緒に外に出ることが楽しいようだ。今は2歳。じきに、親と一緒なんて嫌だ、かっこ悪いとか思うようになるのだろう。今は彼にとっても私にとっても貴重な時間だ。

将来、月を見てあの頃は遊んでくれたな、なんて思い出したりするのだろうか。何だか感傷的な気持ちになる。それも月の持つ魅力なのかもしれない。

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