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有線LANケーブルの規格が何となくわかるお話

こんにちは、Emuです。

皆さんのご自宅は有線LANですか?それとも無線LANですか?私は有線LANと無線LANを使い分けています。有線LANケーブルの規格が何となくわかるお話を記事にしていきます。


有線LANのメリット

電波などのノイズ源の影響を受けにくく、安定した高速通信、大容量データ通信、セキュリティの高さが挙げられます。

有線LANケーブルの規格

カテゴリ名 / 最大通信速度 / 伝送帯域
・CAT.5 / 100Mbps / 100Mhz
・CAT.5e /  1Gbps / 100Mhz
・CAT.6 /  1Gbps / 250Mhz
・CAT.6A / 10Gbps / 500Mhz
・CAT.7 / 10Gbps / 600Mhz
・CAT.7A / 10Gbps / 1000Mhz
・CAT.8 / 40Gbps / 2000Mhz
※2024年4月1日時点
※CAT.はカテゴリと読みます

https://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/lan_category/index.html

LANケーブルにカテゴリ名が表記されています。

・CAT.5 / ANSI/TIA/EIA-568-B.1
・CAT.5e / ANSI/TIA/EIA-568-B.2
・CAT.6 / ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1
・CAT.6A / ANSI/TIA-568-B.2-10
・CAT.7 / ISO/IEC 11801
・CAT.7A / ISO/IEC 11801
・CAT.8 / ANSI/TIA-568.C-2-1
※2024年4月1日時点
※CAT.はカテゴリと読みます

https://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/lan_category/index.html

激安無名メーカーLANケーブルとかだと表記されていない場合もあります。また、カテゴリ名ではなく、配線規格名で表示されていることがあるそうです。

最適な通信を確立する

・LANポート(PC)の通信速度上限値
・LANケーブルの通信速度上限
・通信事業者の通信速度上限
・ONUの通信速度上限
・ルーターの通信速度上限値

最適な通信を確立するためには、上記の項目を把握しておく必要があります。どれか一つでも規格に満たない場合、パフォーマンスが低下することがあります。

通信事業者の最大通信速度が1Gbps(下り)の場合、カテゴリ6のケーブルで十分ということになります。また、賃貸などで宅内配線がされている場合、どのカテゴリのケーブルが使われているかわかりません。

宅内配線されているケーブルがカテゴリ5だった場合、PCと宅内配線間をカテゴリ6ケーブルで接続しても速度は100Mbpsが上限になります。

つまり、次世代超高速通信網(中央値10Gbps以上)が整備されなければ、どんなに高速と謳っているルーターやケーブルを買っても無駄ということです。

カテゴリ6以上のケーブルを買ってもコスパに見合わないかもしれないというのが結論です。

LANのみで使用する

高速通信規格のメリットもあります。それはLAN(ローカル)のみで使用する場合です。LANのみであれば、単純に自前のデバイスが高速通信規格の上限に対応してればデータ移動などを高速化できます。

・PC同士のやり取り
・PCと他の有線LAN対応デバイス
・NASやファイルサーバーとのやり取り

NAS、DLNAなど宅内でも高品質のデータ、コンテンツのやり取りが多くなりましたので、そういった使い方をする場合は恩恵を受けれます。

LANポートの速度を知る方法

NIC(LAN)のプロパティ

コントロールパネル>ハードウェアとサウンド>デバイスマネージャー>ネットワークアダプタ>該当のネットワークアダプタ>プロパティ

詳細設定タブ内に速度に関する値が搭載されているLANポートの速度です。(マザーボードやNICによって表記が異なる場合があります)オートネゴシエーションという値は相互で対応している規格に最適化されるモードです。

設定>ネットワークとインターネット>状態>プロパティ

現状の上限値が表示されます。

注意点

ベストエフォート方式

通信事業者が謳っているのは理論上の最速上限値であり、ベストエフォート方式での提供になるため、実際は中央値に収束していきます。時間帯、地域、接続先によって通信速度は変化します。

ルータやONUの付属品は確認する

購入したルーターや回線事業者から送られてくるONU、無線ルーターに付属しているLANケーブルは必ずしも高速通信対応のものが付属しているとは限りません。

カテゴリ5e以上のLANケーブルが付属していないと1Gbpsでの通信は確立されませんので、確認してみてください。

まとめ

通信規格の上限を把握、対応デバイス、ケーブルを用意することで通信速度を最適化、高速通信網の恩恵を受けることができます。通信事業者、ネットワーク製品には最大通信速度の理論値が表記されているだけなので、鵜呑みにしないことです。

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ではでは。

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