➁猫の暮らしー8.高齢猫の暮らしと看取り
こんにちは。2匹の愛猫と暮らす中で、猫のことをより深く理解したいとねこ検定を受けることにしました。
今回は「高齢猫の暮らしと看取り」についてです。
まだ先のこと、と思わずにできるだけ長く一緒にいるためには今から知識として取り入れておく必要があると思っています🐈
🔷老化のサイン
猫は人間より確実に先に歳を取ります。
猫の1歳⇒人間の17歳
猫の3歳⇒人間の28歳
猫の7歳⇒人間の44歳
猫の11歳⇒人間の60歳
7歳位からシニア食に切り替えるのがいいとされています。
猫の個体差もありますが、確実に見た目で老いを感じるようになるのは13歳位からでしょう。
身体や行動の変化
🔷高齢猫の健康チェック
猫の病院を治療するのが動物病院の獣医師ですが、治療は病院へ連れて行って初めて行われます。
つまり、病気治療に関する最重要事項は「病院へ連れて行こう」という判断だということです。
その重要な判断ができるのは飼い主だけ、健康のカギを握っているのは飼い主なのです。
チェックポイント
食欲があり沢山食べるのに痩せていくのは糖尿病や甲状腺機能亢進症の症状です。
甲状腺機能亢進症の場合は活発に動くというのも症状の一つで、攻撃的になることもあります。
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糖尿病や慢性腎臓病、甲状腺機能亢進症の顕著な症状は多飲多尿です。
飲む水の量が増え、トイレの回数も増えます。
多頭飼いの場合は目の届く場所にトイレを置き、トイレの出入りを観察しましょう。
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しこりがあれば腫瘍の可能性もあります。
毎日のグルーミングで猫の身体をくまなく触ってみてください。
かさぶたやただれはないか、しこりがないかを確かめましょう。
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関節炎になる猫が増えています。
特に後ろ足の関節が腫れたり変形していないか、触ると嫌がったりしないかを確認しましょう。
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🔷高齢猫とのコミュニケーション
元来猫はおとなになると母親の元を離れて独立します。
ただし、飼い猫は飼い主が母猫と同じように面倒を見続けるため、「大人猫の気分」になるチャンスがありません。
そのため、気持ちは子猫のままです。
「年寄りだから興味を示さない」のではなく、「興味はあるけど反応が遅いのだ」と理解し、気長に待ちましょう。
QOLを高めるコミュニケーション術
気持ちよさそうな顔をする強さで全身をマッサージしてください。
頭のてっぺん、目の周りなど、自分が気持ちいいと思うところが猫もきもちいいのです。
活発に動き回らない猫ほどマッサージは好きなはずです。
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抱っこは究極のスキンシップ。
猫が満足するまで抱っこしましょう。
抱っこ紐などをりようすれば猫を抱いたままでも家事を始めいろいろなことができます。
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動くためではなく気持ちを高揚させるような遊びを考えましょう。
丸めた紙を猫の前におき、猫が手をだしたら遊び成立。
気分を変えることが目的です。
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歳をとると被毛はふっくらとしなくなります。
毎日、ブラッシングやコーミングで毛を整え、ムダ毛を取り除きましょう。
血行を良くしてくれるため、マッサージと同じ効果も期待できます。
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🔷介護と環境づくり
高齢になると猫が人間にとって不都合な行動を取ることも増えますが、猫に悪気はありません。
飼い主がイライラしてしまうと猫にその気分が伝わります。
粗相しても、おしっこがでない病気があることを考えれば「でてよかった」という風に考える、そんな精神を鍛えておきましょう。
天国に旅立ってから怒ったことを後悔しなくてすむように常に穏やかな気持ちで接しましょう。
工夫することを楽しむ
トイレのふちが高すぎて入れない猫もいます。
おしっこやウンチがはみ出てしまう場合はトイレの下にペットシーツを敷きましょう。
トイレ以外でした場合、ペットシーツで水分を取ってから熱湯を含ませたタオルでふくと臭いが残りません。
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食器を台に乗せるとたべやすくなります。
ウェットフードは人肌程度に温めるとにおいが立って鼻が悪くなった猫もよく食べますし、冷たいままだと食後に吐くこともありますが、これを防げます。
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ソファや人間用のベッドに登れるようペット用階段やペット用スローブをおきましょう。
「危ないからやらせない」ではなく「やっても危なくない方法」を考えましょう。
人と一緒に寝る猫の場合は、布団の上でおしっこをしてもいいよう洗える布団を使う、式布団に防水シーツを引くなど工夫しましょう。
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落ち着いて寝られる場所にベッドを。
1頭につき2~3か所が目安です。
日の当たる場所、日陰の場所、というように環境の違う場所において猫が選べるようにしましょう。
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🔷看取りの心構え
猫との別れはつらく悲しいことですが、猫を見送れることは幸せなことだと考えましょう。
看取りは猫飼育の集大成、逃げてはいけないのです。
3つの心構え
<次回>
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