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➁猫の暮らしー7.自宅療養

こんにちは。2匹の愛猫と暮らす中で、猫のことをより深く理解したいとねこ検定を受けることにしました。
今回は「自宅療養」についてです。
病気になった時に自宅でどのように投薬や応急処置をしたらいいのか、ご紹介します🐈

内服薬

自宅でどこまでケアできるかが回復に大きく影響します。いざというときにスムーズに対応できるよう準備しておきましょう。

錠剤

➀頭を上に向ける
猫を座らせて、聞き手と反対側の手で猫の頭を上から包むように持ちます。犬歯の間に指をかけ頭を少し上に向かせて口を開かせます。

➁薬を口の奥へ落とす
聞き手の親指と人差し指で錠剤をつまみ、中指で猫の口をそっと開いたら、錠剤をなるべく口の奥の方で落とします。

③のどを軽くさする
素早く口を閉じ、のどを優しくさすります。
口を閉じたまま鼻先に少量の水をつけると、舌で水を舐めようとした弾みに飲み込みます。

液剤・粉薬

スポイトなどで流し込む
液剤はスポイトやシリンジで吸い、犬歯の隙間から流し込みます。
紛薬も少量の水に溶かして同様に。
紛薬はペースト状のフードなどに練りこんで、そのまま食べさせるか、上あごに塗り付けて舐めさせる方法もあります。

一番NGなのは人間の💊を飲ませること。
特に頭痛薬などに含まれるアセトアミノフェンという成分は猫が飲み込んでしまうと溶血性貧血を起こしてしまいます。
また💊の副作用で下痢や嘔吐、食欲不振といった胃腸障害や皮膚の発疹、まれにアナフィラキシーショックなどを引き起こす可能性があります。
服用後の経過観察も大切です。

外用薬

点眼薬

➀目を綺麗にする
目やになどの目の周りの汚れをコットンやガーゼで拭き取る

➁猫の後ろから顔を少し上に向ける
点眼薬の容器の先端が猫の目に当たらないように頭をしっかり固定します。

まぶたを軽く引いて目を開かせる

④目の上部分に点眼薬を垂らす
点眼薬の先端が見えると怖がるので、できるだけ目の上部分に点眼します。

⑤まぶたをなんかか閉じたり開いたりしてなじませる
目からあふれた分はコットンなどで拭き取る

点耳薬

➀耳を綺麗にする
耳の周りや中の汚れを軽く拭き取ります

➁頭を固定して耳の穴を広げる
耳を後ろに軽く引いて穴を広げます。

③薬剤を垂らす
容器の先端が触れないように少し離してたらします。
ヒヤッとすると猫が嫌がるので事前に手で握って温めておくと良いです。

④軽くもんで耳の中全体になじませる
耳の付け根の軟骨の部分を親指と人差し指で軽くもみ、薬をなじませます。

投薬に苦労している場合、飲ませ方に問題があるのかも。
飲ませる人が緊張していると猫にも伝わります。
猫のストレスを軽減するためには手早く済ませることが大切。

■スムーズに飲ませるコツ
・2人で協力する
一人が後ろから抱きかかえて前足を抑えて固定します。
・💊のタイプを変える
病院に相談してみてください。

応急処置

まずは日ごろから猫がけがをしたり事故に合わないよう原因になりそうなものは取り除き、安全な環境を整えておくことが何よりも大切。
トラブルに遭遇した場合は、猫もパニックに陥っています。
やさしく声を掛けながら安全な場所に移動して状態を確認しましょう。

◎出血
傷口を圧迫して止血する。
清潔なガーゼやタオルで傷口を抑えます。
抑えただけでは止まらない場合は傷口よりも心臓に近い場所を縛って止血。
耳や鼻の中川から出血してぐったりしている場合は一刻も早く病院へ。

◎骨折
動かないように安静にして動物病院へ。
足が地面につかないときは少し様子をみます。
ずっと上げっぱなしで痛がる場合はキャリーケースに入れて動物病院へ。

◎やけど
とにかく患部を冷やして病院へ
熱によるやけどは患部を冷やします。
濡らしたタオルの上から氷や保冷剤などを当てて病院へ。
薬品によるやけどはすぐに水で洗い流して冷やしてから病院へ。

◎溺水
意識がない時は逆さにして振る
意識がない時は後ろ足を持って逆さづりにして上下に振ったり背中を叩いたりして水を吐かせます。
呼吸や意識が戻ったら全身を良くふいてタオルで温めてから病院へ。

◎誤飲
取り出そうと無理しない
無理に吐かせようとしないこと。
空腹時ならば内視鏡を使って取り出せることもあるため食事は与えず速やかに病院へ。

◎けいれん
周りのものを片付けて見守る
けいれん中、興奮状態にあるため手を出せば咬まれることも。
5分以上続く場合は病院へ。
動画で撮影しておくと病院で説明しやすくなります。

◎熱中症
全身を速やかに冷やす
浅く速い呼吸、よだれ、ふらつきなどの症状は熱中症の可能性あり。
涼しい場所に移動して全身を水につけたり、濡れタオルで包んで体を冷やします。
落ち着いてもあとから異常が出ることも、必ず病院へ連れていきましょう。

◎トゲ
深い場合はふりをせず病院へ
ピンセットなどで抜きますが、猫が暴れる場合や深く刺さっている場合は無理をしないで病院で抜いてもらいましょう。

自宅での応急処置はあくまでも獣医師に診てもらうまでに悪化させないための一時的な緊急対応です。
適切な処置が愛猫の命を救うこともありますので正しい方法を覚えておきましょう!
動物病院に連絡を入れて指示を仰げると安心です。

<Point>
◎呼吸をしていない・意識がない

口を開けて舌を引き出し、誤嚥を防ぐために頭を低くして動物病院へ

◎怪我をしている場合
猫が暴れて悪化しないように身体が動かないよう安静にさせ動物病院へ

<次回>


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