『鉄の女(自称 石原さとみ似w)』を読んで

 何回かに分けて
 『元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。
を読んだ感想を書いています。今回は感想の5回目です。

鉄の女(自称 石原さとみ似w)』より

今回の怒涛のPTA改革は
すべて一人の女性から始まりました。

底抜けに明るくお人好し
強靭な精神と深い優しさを持った
(自称)石原さとみ似wの
元銀座のママである会長です。
就任当初から
「任意周知(入退会の自由)」と「PTA改編」を目標に掲げ
行動を開始します。
会長職を行う為に、仕事すら手放します。
「いま変えなければ、今後も苦しむ人が増えるだけ」


改革を相談されたとき
私は彼女にこう尋ねました。

「改革とは過去を否定することになる。
この短期間に、これだけの改革を
会長1年生のアナタがすれば
相当なバッシングは避けられない。
友人だけでなく、いろいろ失うかも知れない。
それでも本当にPTA改革やりたいの?」

彼女の答えは「YES」でした。
その後、通常の人であれば
自殺すら考えるほどの猛烈バッシングに
彼女は晒されます。

「なぜ、ここまでして改革したいの?」と聞くと
しばらく考えて彼女は
「…たぶん『人間好き』なんだと思う」と答えました。

 著者のBLACKPTAさんが支えた会長さんのことが書かれています。

 読みながら「何番(どの性格タイプ)かなあ」と思って、何度か読み返したのですが、
 会ったことも無い人の性格判別なので、消去法でいくしかないですね。

 今回は、タイプ6社会にあって、改革を行なおうとしたこのPTA会長さんの性格タイプを考えてみます。

 まず、
 タイプ6では無いのは確かです。
 タイプ6は集団志向の性格タイプです。集団に逆らって、たとえ改革のためであろうとも"個人"で積極的に未知の状態を作り出せるのは、そしてその中で正気でいられるのは、タイプ6であっても、すごくレベルの高いレベル1(レベル2も?)くらいです。それにタイプ6は混沌の中にいるストレスに弱いです。「自殺すら考えるほどの猛烈バッシング」に耐えられるタイプ6はまずいません。私は営業では無い部門の管理職のタイプ6が、お客様に謝りにいくことになり、何度か遠方のお客様に出向いている内に、会社を休みがちになったのを見たことがあります。基本的にタイプ6はケンカ・言い争いを含めた混沌を嫌うので、ルールや法律や、その他混沌から逃れられるものに頼って生きている性格タイプです。自らルール改正を"一人"で言い出したPTA会長さんは、タイプ6には見えません。

 タイプ3でも無いと思います。
 変な妥協をしていないことからタイプ3では無いと見ています。タイプ3は潮目・風向きを見るのが上手いので、上手に人をまとめていきます。このとき、必要とあらば、妥協もします。これが無いようなのでタイプ3も無いと思います。

 タイプ5でも無いと思います。
 タイプ5が「…たぶん『人間好き』なんだと思う」なんてことを言うとは思えません。もちろんレベルの高いタイプ5なら言うかも知れませんが、このレベル6社会でそんなタイプ5はいないと思います。

 タイプ8でも無いと思います。
 タイプ8ならもっと強引にもっていきます。これは無意識に強引になるので、反発が強いと驚いて引っ込んだりします。こういった面が見られないのでタイプ8は無いと思います。

 タイプ7でも無いと思います。
 タイプ7が「…たぶん『人間好き』なんだと思う」なんてことを言うとは思えません。もちろんレベルの高い・・・(以下略)。タイプ7は、可能性が好きな人です。選択肢が沢山あることを好む人です。明るいことが好きな人だから、PTA改革のような辛くて選択肢があまりないことに専念するとは思えません。

 さて、ここまでで残ったのが、
 タイプ1、タイプ2、タイプ4、タイプ9
 私は、この中で、タイプ9かタイプ1・・・あとはタイプ4だと見ています。

 タイプ2では無いと思った理由は、
 タイプ2はパワーがある人だからです。
 確かにタイプ2は『人間好き』です。だから残したのですが、タイプ2は何かを動かすときにはパワーがあります。あと「やってあげる」という感じが出てきます。これが無いようなのでタイプ2では無いと見ました。

 タイプ4、
 可能性はあります。タイプ4には「美学」や「理想」があります。この「美学」や「理想」で動いたのなら有り得ます。あまりこのようなタイプ4がいるとも思えないのですが、可能性としてはあります。
 「いま変えなければ、今後も苦しむ人が増えるだけ」という「理想」で動いたのなら有り得ます。

 タイプ1、
 正義感が強く、「やらねば」「やるべき」で動く人です。意志がとても強固です。ですからこのような行動をする可能性はあります。
 「強靭な精神と深い優しさ」の部分はタイプ1的です。
 必要とあらば、職も辞すでしょう。そこは意志の人です。
 ただ、タイプ1は、「底抜けに明るくお人好し」では無いのです。「底抜けに明るくお人好し」に該当するのは、ごく一部のタイプ2、本当に一部のタイプ3、ごく一部のタイプ4、ごく一部のタイプ9、あたりです。「底抜けに明るく」ならタイプ7、もしかしたらタイプ2、タイプ4。「お人好し」だけなら、タイプ2、4、9は可能性としてはあります。

 タイプ9、
 のんびり屋のタイプ9ですが、そこはガッツセンターなので、動きだしたら強固です。『調停者』『仲介者』というあだ名がある通り、人と人との間に立つ人です。ですから『人間好き』というのも分かります。

 また、

「なぜ、ここまでして改革したいの?」と聞くと
しばらく考えて彼女は
「…たぶん『人間好き』なんだと思う」と答えました。

の部分を読むと、この答えるまでの間が、タイプ4、5、9の遊離センターを思わせます。


 今、読み返していたら「驚異的な行動力」というのもありました。これはタイプ3が持つものですね。


 むつかしい
 PTA会長さんの性格タイプは「結論でず」で終わりです。

 会って話せば分かるのかも知れませんが、ここまでしか分かりませんね。

 絞れない原因は2つあります。

 ひとつは、
 人が他人を誉めるときは、誉める人の価値観がフィルターとなるので、情報が変わってくる。情報の内容が、誉める人の価値観で間引きされている。

 ひとつは、
 相手がPTAの改革に乗り出すほどの、比較的余裕のある精神状態だと、器が大きくなっているので、本来の性格タイプ以外の特徴も併せ持ちだす。このため、本来の性格タイプが見えにくくなってしまう。


 PTA会長さんは分かりませんでしたが、
 私は、
 著者のBLACKPTAさんは、タイプ1っぽいなと思っています。

 理由は以下の通りです。

そんな彼女だからこそ
私もここまで手を貸したのです。
結果は思うようには行きませんでしたが
自分の決断は間違っていなかったと
今でも心から思っています。

 「そんな彼女だからこそ」私も手伝う"べき"と支えたのだと見ています。
決断」という言葉を使っているのもタイプ1的です。

 また、
人は生き方が100%
においては以下のように書いています。

今朝、私は娘にこれから起こるかも知れない
様々なことを想定して、意を決して話をしました。
「もし学校で何を言われても、ママは何も悪い事も、間違った事もしていない
。だから、あなたが謝ることは何も無い。ママは嘘をつかないで生きたいの。」
と。

 こういう「嘘をつかないで生きたいの」というところや、娘さんにしっかりと伝えるという点も、タイプ1的ですね。

 他にも

 『言論の自由とその代償』での
「自分がPTAを運営したことないのに、PTA批判するのは無責任である」
という発想もタイプ1がしそうに思っています。


 これらも、本人に会っていない状況でのタイプ判別なので、違っている可能性が大きいですが、文面から感じた印象はこうなりました。

※ 他の感想は、ハッシュタグ「#ブラックPTA感想」にまとめています。

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