ちきりん さんのご友人さんの話を読んで思ったこと 「相手の気持ちを読む」ことがとても苦手な彼女の話

ちきりん さんの日記を、
たまたま見掛けて読んでの感想文です。

日記では、
「相手の気持ちを読む」ことがとても苦手で、ものすごくはっきり言わないと意図を理解してくれない友人
の話が出ています。

これをエニアグラムから見ていきたいと思います。


ここで、知らない人もいるかと思いますので、
一応、ちきりん さんの説明を入れておきます。

ウィキペディアによると、
「日本のブロガー・著述家。
ブログ「Chikirinの日記」でBLOGOSアワード大賞およびアルファブロガー・アワード受賞。
「おちゃらけ社会派」と称している。 」
と出ています。

本も何冊か出しています。

毎回、文章の最後に、「そんじゃーね」を入れるかたでもあります。

ここから本題です。
「相手の気持ちを読む」ことがとても苦手なご友人さんは、このようなかたです。

友人「ちきりん、今度◯◯っていう映画に行こうよ!」
ちきりん「いいよ」

で、映画を観た後にお茶をしながら、
ちきりん「ねえ、今○○の展覧会やってるから今度いかない?」
友人「うーん、あんまり興味ないからいいわ」

こういった、誘っておいて、誘われ返されたときに断ることをする性格タイプですが、
関係性で生きるタイプ3・タイプ6・タイプ9以外であれば、どのタイプであっても起こり得ます。
また、関係性で生きていても、快不快が重要であるハートセンターに属する『達成者(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』タイプ3であれば、自分が不快だと思えば断りもします。
ハートセンターは、気持ちよさ心地よさが重要ですから。
「食事? タバコのニオイのするとこなら行かないよ」という感じです。
タイプ3が今回のような場合でどうかと言えば、行く/行かない どちらもありえそうです。

関係性の、残り、タイプ6とタイプ9のうち、
『慎重な人(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』タイプ6は、人との関係で安心・安全・安定を気にするので、我慢することも多いです。
『仲介者(ヘレン・パーマー)』タイプ9も、相手の意志に合わせる場合が多いです。
ただ、どちらも、本心で行きたくないときは、表面上は合わせておいて、直前で逃げることもあります。
タイプ6については、過去にサイバラさんの話で紹介しています。
(サイバラさん、たびたび引用してごめんなさい。こんなに使い勝手の良いエピソードは、他には無いのです)

ちきりん さんの話の引用を続けます。

彼女は、私が「友人に誘われたから=友人が行きたがっているから、自分としてはそこまで興味がなくてもつきあって行動を共にする」ことがあるなんて、想像したこともなかったというのです。

つまり彼女に誘われた時、私が「いいよ」と言ったのは、「たまたま私も彼女と同じくらい、その映画を観たいと思っていたからのはず」だと思うわけ。

ホーナイの三つ組み』の追従型(タイプ1・タイプ2・タイプ6)は、相手が親しい人であれば「自分としてはそこまで興味がなくてもつきあって行動を共にする」は、あると思います。
もちろんタイプ9も。
他は、どうかな?

彼女はこうも言います。
「(略)もしちきりんに何か障害があり、ひとりでは行けない事情があるなら、喜んで同行し世話をする」と。

一見、『人を助ける人(ドン・リチャード・リソ)』『献身家(ヘレン・パーマー)』『援助者(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』とも言われるタイプ2を想像しますが、
仲間のために一肌脱ぐ『主張する人(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』タイプ8な態度に感じます。

「ひとりではなく私と一緒に行きたいなら、はっきりそう言ってくれないとわからない。一緒に行きたいと言われたら喜んで一緒に行く。単に行きたいかどうか聞かれただけだから、興味がないと答えただけだ」と。

これも、一見、「一緒に行きたいと言われたら喜んで」というあたりがタイプ2に見えつつも、サバサバした態度からタイプ8を感じます。
江角マキコ風と言ったら分かってもらえるでしょうか?(本当にご友人のかたが江角マキコな雰囲気かは分かりませんが・・少なくともサッパリした感じのかたではないでしょうか)

それと、エニアグラムの性格タイプの中には、一緒に行きたいと言われても、自分に興味が無ければ行かない、という性格タイプだっています。
「一緒に行きたいと言われたら喜んで一緒に行く」のであれば、まだマシなほうです。
・・・と書きながら、もしかすると、そういった性格タイプの人とは、始めから友達になっていない可能性がありますね。
つまり、ご友人のかたは、友人として許容できるギリギリの内側であるかたなのでしょう。だから、時々、ストレスを感じるという。

ちきりん さんは、さらに、こう書いています。

これが繰り返されると「常に私が譲ってるよね?」と思え、「なんてワガママなの?」とフラストレーションが溜まります。そしてどこかで衝突するのですが

ちきりん さんは、タイプ6っぽいですね。
タイプ6って我慢して我慢して我慢して、爆発することがある性格タイプなんです。

彼女は自分のことを「発達障害じゃないかと思うくらい人の気持ちがわからない」と言います。「だから、とにかくはっきり言ってほしい」と。

これは性格タイプだけでは無いのかも知れません。8の人でも察する人はいますから。
ただ、これが問題になるのは、相手がちきりん さんだからということもあると思います。
これを読んで思ったのですが、タイプ6の国民性である日本だと、.ご友人のかたも生き辛いのではないでしょうか。
これが、 フツバー(タイプ6日本人から言わせるとKY)なイスラエルのような国であれば、問題無い可能性だってあります(よく知らないけど)。

少し話がそれますが、「エンパス」と言われる人の中には、相手の嘘を見分けられる人がいるそうです。それくらい相手のことが分かる人だっています。エニアグラムでは、ハートセンターの中にこういった人が居そうに思えますが、今回の話に出てくるご友人のかたは、真逆なようです。

引用を続けます。

「言葉」として明確化されると理解できるけど、「周りを見て判断する、状況から判断する」のはできないのです。

言葉そのもので動くのは、ガッツセンター(タイプ8・9・1)ですね。
ガッツセンターは、言葉そのもの、事実そのものにだけ反応していく人たちです。
だから、他のセンターには無い 力強さがあったりします。

ある商業施設で、彼女はお金を入れた緑のポーチをレジに忘れました。
しばらくして「緑のお財布を忘れたお客様、係員までお申し出ください」という館内アナウンスがありました。

それを聞いた彼女は「財布忘れるなんてバカだねー」と笑っていました。
なのに数時間後(その商業施設を離れた後で!)「さっきアナウンスされてたの、あたしのだ!」と言い出すのです。

館内アナウンスを聞いた時、なぜ自分のだとわからなかったのかと問えば、「私がお金を入れていたのは緑のポーチだった。でも館内アナウンスでは緑の財布だと言っていた。だから分からなかったのだ」と。

例え彼女がお金を入れていたのが「財布」ではなく小さなポーチであったとしても、拾ったほうからしたら「お金が入ってたんだから、ポーチじゃなくて財布だと理解して当然」だと思うけど、彼女にとってそれはあくまで「ポーチ」なので、「財布」と言われたら分からないのです。

これもガッツっぽい。言葉をひとつひとつ文字通りに正確に受け取っている。
対して、言葉の向こうの意味をとらえようとする、ちきりん さんは、ヘッドっぽい。

さて、ここまで読んできて、
「ちきりん さんの友人と私は似ている」
と思ったかた向けに、以下の文章を引用しておきます。

ある時から彼女は私のアドバイスをスマホにメモるようになりました。そこには「ビュッフェでは料理を山盛りにしない。たくさん食べたいなら、一皿ずつ食べ終えてから次の料理を取りに行く」とか

「友達なら一緒の時間を楽しむことが大事。興味のなかったことでも一緒にすごすことで共通の思い出ができ、関係が深まる」

「お得だと言われてキャンセルできない条件で予約をすると、後から変更する自由度を手放してしまうことになる」

などと書いてあります。

正直いって、大人が大人にするアドバイスではありません。でも、こういうことをひとつずつ、言葉にして伝えていかないと、彼女との良好な関係は維持できません。

「ちきりん さんの友人と私は似ている」と思ったかた、参考になったでしょうか?

話は続きます。

彼女にはすばらしいところがたくさんあります。

他人のために苦労することを厭いません。どちらかがやらねばならない面倒な作業を喜んでやってくれます。

ものすごく素直で、アドバイスしたことを(自分が納得できれば)真摯に守ろうとします。

明るくてポジティブでなにひとつ根に持ちません。私も彼女といることで、いろんなことを学べます。

組織で働くのは向かず、すぐに辞めてしまったようですが、その後は自立して(私などよりよほど)稼いでいます。

こんなに空気が読めないのに、なぜそんなに稼げるのか。

彼女に言わせると「ややこしいコトの多い仕事なのでまともな人ならウツになるかも。幸か不幸か私には嫌みや皮肉を理解する能力がないから、何を言われてもストレスにならない。

それに、断りたいことは相手の気持ちも考えずスグ断れるので、儲からない仕事や非合理な案件には巻き込まれない」とのこと。

たしかにね。

ガッツセンター的です。そして、タイプ8的ですね。
そしてタイプ8の中でも、能力のあるタイプ8ですね。

ちなみに、
タイプ8でも人間関係でまいることがあるのですが・・・・、
ここでは書けませんけど。

文章を読んで私が想像した通りに、ご友人のかたがタイプ8やガッツセンターであれば、ちきりん さんに、何か危機が起きて助けを求めたならば、“具体的に”助けてくれると思います。
どうでしょうかね。私は、当人を知らないので、今書いたことが該当しそうであれば、やはり、タイプ8・・・、そうでなくともガッツセンターであることになります。


西島秀俊と 欽ちゃんとの共通点(ガッツセンターの話)
同情するなら金をくれ!(ガッツセンターの話)

一方で、ちきりん さんはというと、

私のように人の気持ちや物事の裏の裏まで読めてしまうと、かえってできない仕事も増えてしまったりするんです。

タイプ6に見えます。少なくとも、タイプ6的なものを持っています。
「かえってできない仕事も増えて」なんて、タイプ6のあだ名『慎重な人(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』を思い起こさせるものです。

タイプ6は、「知をもって関係性に生きる人」です。
知とは、考えであり、思惑でもあります。
だから、人の気持ちや物事の裏の裏まで読もうとするのです。そうやって生きる性格タイプなのです。
「裏の裏」ってあたりがタイプ6ですね。

ちきりん さんは、
「相手の気持ちを読む」とか「人の気持ちや物事の裏の裏まで読めて」とか
「読む」という言葉を使っています。
エニア知情意3センターの内、
意は言葉そのものを受け取めます。
情は、心を感じようとします。ですから、ちきりん さんが、情の人であれば「相手の気持ちを感じる」と表現するはずです。
知は、思惑や考えを読もうとします。場合によっては、表面上、見えない思惑や考えまでをも読もうとします。「読む」という言葉を使う ちきりん さんは、ですから知の人となります。「裏の裏まで読もうとする」なんて、まさしく知の人です。
その上で、人が重要そうなので、やはり知をもって関係性で生きるタイプ6となります。

今回は、結果的に、タイプ6とタイプ8の友人関係の一例を紹介したような形になってしまったようです。
ただ、これはあくまでも、一例ですので、そこのところは ご了承ください。


今回の感想の話はここまでです。

ここで話は、少し脇道にそれます。

ちきりん さんの正体は誰か?という話題があるそうです。
ちきりん さんは、ご自身の正体を明かしていません。

それで、その正体は、伊賀泰代さんではないかと想像されているそうです。

伊賀泰代さんについては、その性格タイプを、
以前ネットで見た対談かなにかの文章から、私は「タイプ6っぽいな」と見ていたので、
図らずも、今回の文章から感じる、ちきりん さんの性格タイプと一致してしまいました。

タイプ6の中でも、どちらかというと欧米とも関わっているタイプ6な感じですね。
池上彰さんも、このようなタイプ6ではないか?と私は見ています。
あとは、加藤紘一さんもそうですね。こちらは、『加藤紘一の性格タイプ』で取り上げています。


以上、
今回は、ちきりん さんと、そのご友人の話を読んでの感想でした。

そんじゃーね。

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