『PTAと地域の闇』を呼んで

何回かに分けて
元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。
を読んだ感想を書いています。今回は感想の4回目です。

 エニアグラムでは、日本の国民性はタイプ6だと言われています。
 ここでは、タイプ6を通して、PTA改革の話の感想を述べます。

 『PTAと地域の闇』より

PTA改革の中で、私は様々な反対派(クレーマー)に出会いました。
そこで見えてきたのは、地域や社会の深い闇でした。
・給食費未納者
・地域にしか居場所のない旧役員
・日々の暮らしに追われ、精神的余裕のない役員経験者
・会社や地域から見放されたボスクレーマー
・承認欲求に飢え暴走する団体
彼らは自分たちのユートピア(多くの保護者にとってはディストピア)を守るべく、強制加入制度のPTAに固執していたのです。

 以前に書いた『出過ぎた杭には手が出せない日本』の状況の一つです。

たまに、なぜか、タイプ6社会で場違いなものが、スポッとタイプ6社会の中心にはまることがあるようです。
中心とは言えないまでも、何らかのポジションを持ってしまう場合があるようです。タイプ6的な安全・安心・安定から外れているはずのものが、なぜか、そこにいるのです。こうなると、「臭い物に蓋をする」「触らぬ神に祟りなし」で、なぜか、そのまま中心部に、もしくは特定のポジションに、触れられないまま存在し続けることになります。
これは、物だったり、人だったり、事だったり、します。
こうなったときに、タイプ6は自力で対処できません。

 これを著者のBLACKPTAさんは、改革しようとしたわけです。
 大変ですよね。タイプ6集団としては、あらゆる言い訳をしながら、本質的な対応を逃げるので、
 BLACKPTAさんが、改革しようとすればエネルギーもいったことと思います。

 集団の改革を、個人が引っ張らなくてはならないところに、「レベルが落ちたタイプ6社会」日本の問題点があります。

 レベルが落ちて、単なる"モブ"と化したタイプ6集団は、(安心・安全・安定が揺らぐので)ほんの少しの変化でも怖れ、現状維持に動きます。それは恐怖心に基づくものなので、かなり強固なものです。
 また、レベルが落ちたタイプ6は建設的な意見が言えませんし、建設的な意見も聞けません。そもそも判断力が無くなっています
 こういう「判断力が無い状態になってしまった人たち」を動かすのは、「細かくて整合性がとれた意見」では無く「乱暴で大雑把な意見」となります(本来のタイプ6は整合性のとれたものの方を好みます)。もう、どうだっていいから、お手軽に、安心・安全・安定になるものを選択します。それが多数派なら多数派につきます。彼ら彼女らは、変化なんて嫌いです。改革も変化なので嫌いです。

 こういった「現状維持」「判断停止」「乱暴で大雑把な意見に流されやすい状態」「変化嫌い」は、BLACKPTAさんたち改革派よりも、反対派に有利に働きます。

 状況としては不利になります。

※ 他の感想は、ハッシュタグ「#ブラックPTA感想」にまとめています。
※ タイプ6日本人論書いてます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?