『呪いの言葉とPTA』を読んで

 これから何回かに分けて
元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。
を読んだ感想を書いていきます。(実は、まだ全ての感想がまとまっていないので、飛び飛びになるかも知れません)

 今回は感想の1回目です。

 エニアグラムでは、日本の国民性はタイプ6だと言われています。
 ここでは、タイプ6を通して、PTA改革の話を解説していきます。

 今回は、
見えない鎖-呪いの言葉とPTA-』より引用します。

PTAにも不安を煽る呪いの言葉が溢れています。
「PTAを退会すれば子どもがいじめられる」
「PTAが無くなると子どもに迷惑がかかる」
「PTAに協力しない親は、わがままで自己中心的な人間」
私がPTAで役員をしている時も
反対意見の多くは「タラレバ」だらけの
妄想にも近いものばかりでした。

 著者のBLACKPTAさんは、PTA改革を邪魔するものに、「不安を煽る心理」というものを提示されています。
 確かに、タイプ6は恐がりです。タイプ6社会も恐がりです。

 ただ、少しだけ私には異論があります。
 単なる恐がりであれば、不安を解消すれば、物事は進むはずです。この場合であれば、「PTAを退会しても子どもがいじめられない」「PTAが無くなっても子どもに迷惑がかからない」あたりの対応はできそうです。

 「PTAに協力しない親は、わがままで自己中心的な人間」に関しては、タイプ6の集団主義的な視点からきているので、この問題は解決しそうに無い話です。

 始めの2つなら、不安を解消したら、その2つを理由としていた人たちは、退会するでしょうか?PTAが無くなることに賛成するでしょうか?

 たぶん、しないでしょう。

 タイプ6は恐がりで、思考停止で、判断停止で、「右へならえ」な人たちです。また「多勢に無勢」な人たちです。タイプ6の恐怖は少数でいることも含まれます。
 なので、反対意見の本当の意味をいうなら「少数派にはなりたくない」ということなのです。これは本人たちも意識していないことなので、話し合っても分かるはずはありません。

 もう少し文章を引用します。

しかも、その不安や呪いは
見えない鎖となり保護者同士を縛り付けています。
誰かが、その鎖を引いてPTAの外に出ようとすれば
「PTA全体が崩壊してしまう」=「なにか悪いことが起きる」
という呪いのもと
みんな全力で引き戻そうとします。

 タイプ6は集団の維持に励みます。
 ここにはそんなタイプ6日本社会の特徴が出ています。


※ 他の感想は、ハッシュタグ「#ブラックPTA感想」にまとめています。
※ タイプ6日本人論書いてます

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