答えをコピーする日本人とその弊害

日本は、エニアグラムでタイプ6の国民性と言われています。
タイプ6は、安心・安全・安定が非常に重要です。
また、思考センターの否定点でもあるので、自ら考えようとしない性格タイプです。

そこで、タイプ6日本人は、考えることなく答えをコピーしようとします。

すでに確立された何かをコピーしようとします。

確立途中のものは嫌います。

失敗が怖いのです。
失敗とは、安心・安全・安定を揺るがすものです。一瞬でも失敗したくはありません。

試行錯誤も嫌いです。
一瞬でも安心・安全・安定からはみ出したくはありません。

ですから、タイプ6日本人はコピーします。

そして、それによって弊害が生じることがあります。

オスプレイの設計は見事、そして鳥人間の罠
オリンポス・四戸哲社長インタビュー(第6回)

(2018/05/10 松浦 晋也 日経ビジネスオンライン)』より

つまりですね。結局、日本の人力飛行機というか、ソーラープレーンも含めた極小動力航空機は、海外の動向で右往左往してしまって、記録を全部海外に持っていかれたんです。
(略)せっかく国内で芽生えていた良い発想を掘り起こすことができなかったんです。
上位チームは長い年月とすさまじい努力を重ねてきました。それはよく理解できますし、この競技に参加している方の熱意を軽んじるつもりはもちろんありません。

だけれど私には、現状の琵琶湖の鳥人間コンテストは、「ダイダロス」という解答の示された「道」をひたすら追求するという非常に日本人的な姿、いわば「ダイダロス道」を一生懸命に追究しているように思えます。ダイダロス以外にも参照すべき膨大な過去の財産、航空技術、工学知識があるのに、「正解はこれだ」という認識が生まれ、機能しているために、今では日本の航空時術を押さえつける蓋にさえなっているように感じます。日本において、みんなが飛行機を作ってわっと盛り上がれる貴重な場所であり、とっても良いイベントなんですよ。もっと落ち着いて、木だけではなく森を見て、つまり体系的な知識を基盤に据えて、そのうえで独自の発想を競えたらどんなにすばらしいか。

確立された答えをコピーしようとすれば、永遠に先頭には立てないんですよね。
そもそも、タイプ6的な人は(成功を求めるタイプ3と違って)先頭になんか立ちたくはないのでしょうけども。


参考


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