タイプ3の人にお勧めのエニアグラム本

エニアグラムのタイプ3は、
『地位探求者(ドン・リチャード・リソ)』
『演技者(ヘレン・パーマー)』
『達成者(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』
とも言われる性格タイプです。

私的解釈では、「情をもって関係性に生きる人」。
ここでいう情とは、感情・想い・イメージなどを指します。
国としては、アメリカがタイプ3の国です。

今回は、自分が、そんなタイプ3だと自覚がある人にお勧めのエニアグラム本の紹介です。

『9つの動機』木村孝 総合法令

いくつか抜き出してみます。

本書の事例で人の例を出すときなども、私は非常に気をつかっているのです。(略)タイプ3で、イメージを大事にするからかもしれません。
エニアグラムで統合の方向というのは、たいていは自分のもっとも嫌う、「いやなタイプ」の方向です。私の場合はタイプ6。以前の私から見ると、安全志向でどっちつかず、仲間との協調性は確かにあるけれども、はっきりしたことを言わない慎重な人、というイメージでした。それを見習えというのですから、「ええっ?イヤだなァ」という感じでした。
でも確かに自分に欠けているのは、仲間を大事にしないことだったのです。人からのイメージが気になるくせに、目的に邁進すると、つい仲間のことも家族のこともなおざりにしてしまう。そのことを肝に銘じて日々の生活で心がけると、確かに本当にいろいろなことがいい方向にいい方向にと回転してきました。
統合の方向というのは、きっとだれにとっても自分のイヤなタイプだったり、日ごろバカにしているタイプだと思います。だからそう簡単に実行はできません。でも知っていると違うのです。


エニアグラムを初めて知り、講習会に行って初めてチェックリストにマルをつけたときです。私はそのときタイプ○にマルが二つしかつきませんでした。項目の内容を読みながら、「こんな変なヤツ、本当にいるのかな?」と思ったものです。
ところが驚いたことに、それが何と妻のタイプでした。ということは、それだけ私は妻を理解していなかったということなのです。
毎日の夕食も、妻は冷蔵庫にあるものをいかに効率的に使って無駄をなくすかという主義です。おかずも少なくていいのです。夫の私からすれば、やはり働いて疲れて帰るのだし、ただでも豪勢なムードが好きですから、夕食の品目くらい、別にグルメでなくてもいいから、ちょっと花を添えて豪勢にしてほしい。(以下略)


私の感覚だと、会話に関してはどうもハートセンターはヘッドセンターに心乱されることが多く、ヘッドセンターはガッツセンターに弱いようです。ガッツの人は、とにかく自分が中心。自己中心というのではなく、本質的に相手との関係によって動かされることがない。知識やコトに振り回されることも少ないのです。


著者自ら自分の性格タイプを言っている本は、どちらかというと珍しいです。

これらの文章に、ピーンときたタイプ3のかた。本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?

※ 「センター」「統合と分裂」などのエニアグラムの基本用語が分らないかたは、こちらをお読みください→マガジン『エニアグラムの基本用語

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