感情の起伏が激しい人との付き合い方

機嫌次第で、同じことで怒るときもあれば笑うときもある人がいる。機嫌次第で、よいことと悪いことが変わる人がいる。そういう感情の起伏が激しい人を相手に、怒らせないようにするにはどうすればいいか、なんて考えるだけ無駄だ。

スポーツしかり、ゲームしかり、人がなにかに真剣に取り組めるのは、変わらない厳格なルールがあるときだ。ルールがころころと変わるなら、まじめに取り組む人はいない。

だから、そういう人に対してまじめに相手する必要もない。

――とはいえ人は変わるものだから、同じことで笑うときもあれば、怒るときもある。それはそれで自然なことだろう。

重要なのは、「なぜ笑ったのか」「なぜ怒ったのか」を説明できるかどうかだ。それを説明する気がない人は、やっぱりまじめに相手する必要がないと思う。そして、その説明が果たされないとき人は、「突然怒った」ように感じたり、「突然笑った」ように感じたりする。

その人にとっては論理が通っていても、伝わらなきゃ無いも同然。

というわけで、冒頭の「感情の起伏が激しい人」とは、つまり「なぜ怒ったのか」を説明しない人のことだ。説明できない人ではない。説明しようとしない人だ。


そんな人との付き合い方は、いっさい気にしないに限る。

例えばその人とあなたが上司と部下の関係なら、仕事に差し支えない限りは放っておけばいい。もし差し支えるなら理由を聞いてやってもいいけれど、聞いたからといって無理に対処する必要もない。

その説明が本当に説明になっているかどうか、証明しようもないのだから。

その上司のご機嫌を取ることも仕事のうちと割り切れるならいいけれど、気が進まないならやめておいたほうがいい。

何をしたってその人はまた怒るし、訳のわからないタイミングで笑うだろうから。

あなたがそれを理解する必要はないし、それを察することは不可能と言っていい。不可能ってことは、できないってことだ。できないことをやろうとするのはよくない。

できないことよりも、できることをしたほうがいい。

諦めるか、尋ねるか。楽な方を選べばいいと思う。

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