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オルソケラトロジー(手術のいらない視力矯正治療)はやらないことにしたよメモ

なんかnoteを更新したいなと思ってiPhoneのメモを漁ったら、タイトル通りの記録が残っていたので載せることにする。

オルソケラトロジーとは

寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装着して、角膜の形を変形させることで視力を矯正するものである。「レーシック手術は怖いけど日中に眼鏡やコンタクトを装着するのもダリ〜〜……」という、ものぐさな私にぴったりな視力矯正方法だ。

使用開始にあたっては眼科での検査などが必要で、使用開始後も3ヶ月に一度の検診をするように案内されており、医師の指導のもとで装用して定期検査もあるなら安心かな〜と検討した次第。

ここ10年ほどの間に減量して全身脱毛して歯列矯正してワキガ治療して、書くタイミングを失って書いていなかったが昨年春から歯のホームホワイトニングをしてみたりもしていたところに、今度は視力矯正である。くろちろこさんに「改造しすぎ!!サイボーグじゃん!!」と言われた。

なぜオルソケラトロジーに興味を持ったかというと、先述のとおり「手術は怖いし眼鏡もコンタクトもダリ〜〜〜〜〜〜……」と思ったからである。眼鏡はぶつけたり汚れたり曇ったり跡が鼻に残ったりして嫌だし、コンタクトは使い捨てのものを買う度にたっけ〜〜……と思うしで、他の方法がないかなあと思っていた。
目の不調があって近所の眼科を探していた時に、たまたま行こうと思った眼科のサイトでオルソケラトロジーが紹介&推されていて、興味を持ったのだった。

費用

オルソケラトロジーは眼科で自由診療治療として受けることができて、費用は10〜20万円ほどが相場らしい。私が行った眼科では約17万円だった。以降はレンズの寿命(2〜3年)にあわせて、2〜3万円で新品レンズを購入する。
検査をして、レンズ貸与でのトライアル期間を経て、実際にやるかどうかを決められる。
私が行った眼科では、トライアルを始める時点で保証金(3万円)の支払いと、レンズのケアセット(数千円)を購入して、残りの代金は実際のレンズ購入時に支払いする方式だった。

使用開始までの流れ

①検査
まずは予約して眼科に行き、説明を受けて、オルソケラトロジーをしても問題ないかどうかの検査をした。
近視や乱視が強すぎたり、角膜に疾患があったりするとできないらしい。
私は右目が近視&乱視、左目が近視だが、特に支障があるほどでもなかった。後日、実際にレンズをフィッティングすることになり、予約をとって帰宅。

②フィッティング
眼科に行き、スタッフの方から取扱いや装着についての指導を受けた。
オルソケラトロジーで使うレンズはハードタイプのもので、装着やお手入れの方法は基本的にハードレンズと同じらしい。私はソフトレンズしか使ったことがなく、詳しく教えてもらえて助かった。

レンズを装着する際、目がゴロゴロしたり人によっては痛かったりするらしく、瞳を麻痺させるための目薬をさすように指導された。おかげで痛みもなかった。

寝るとき用のレンズとのことで、「レンズを装着している間はどんな見え方なんだろう」と疑問に思っていたのだが、装着中もよく見える。ただ、角膜を変形させるというオルソケラトロジー特有の効果を得るには、目を閉じた時のまぶたの圧力が必要らしい。「効果を出すために6時間くらいは寝てほしい」とのことだった。

レンズを装着しては、瞬きした時にレンズがズレないかなどを細かくチェックされた。数種類のレンズを試して私にぴったりの度数とサイズのものを決めてもらった。なんか同意書的なものを書いて帰宅。

③トライアル
トライアル用のレンズを借りて、1週間ほど過ごしたのちに眼科で検査をしてもらう。早い人では2〜3日で効果が出るらしいが、私は1週間の時点で見え方に不安が残っていたため、さらに1週間ほど期間を延ばしてもらった。

④使用開始
トライアルで特に問題がなければレンズを購入、使用開始となる。

トライアル中の記録

初日
朝:7時間ほど睡眠して起床。右目は近視が緩和された感じだが、左目がダブって見える。明るいところなら左目のダブりは気にならない。遠くの店の看板の文字が読めた。見え方の左右差でちょっと気分が悪い。

昼:二度寝する間にもナイトレンズを装着して2時間ほど寝た。左目は変わらずダブって見える。右目はより近視が緩和された。朝よりも看板の文字がはっきり見えた。

夜:視力はほぼ元通りの見えなさに感じたので、夜にぽんちゃん散歩に出たときはメガネを着用した。メガネありでの視界が前よりもくっきりしていてびっくりした。夜の野外ってあんなに鮮明なものだったのか。

手元を見る時にピントが合いづらくて、少しぼやける。老眼ってこんな感じだろうかと思った。
元々メガネなしではパソコンの文字も読めないくらいだったが、メガネなしでパソコンできた。でも手元が見にくい。液タブの画面が少しぼやけるなと思っていたら、解像度設定のせいで実際にぼやけていた。そういうことにも気づきにくい。

2日目
9時間ほど睡眠して起床。初日より見えやすい気がするが、左目はやはり少しダブる感じ。夜に買い物に出た時はメガネを着用した。
パソコンを見る時にメガネが要らないことを忘れて、しばらくメガネのまま画面を見ていた。見えすぎるせいか少し気分が悪くなった。

3日目
8時間ほど睡眠して起床。前日よりさらに見えやすい気がするが、やはり右目に比べて左目がぼやける。左側を下にした姿勢になりがちなせいかもしれない。病院での説明でも「うつ伏せ寝はNGなので、できるだけ仰向けで寝てください。横向きで寝るのも少し影響があるかも」と言われた。

ここでメモは途切れている……書くのに飽きるのが早すぎる。

1週間後
もともとの裸眼視力は0.1に届かないくらいだったが、左右それぞれ0.6くらいに向上していた。
遠くはだいぶ見えやすくなったが、近くが少し見えにくい。像がぶれるわけではないが、光がポワッと拡散する感じだった。

「これは使い続けるうちに改善するものでしょうか……」と相談したら「もう1週間試してみましょうか」という話になり、お言葉に甘えた。

2週間後
改めて検査したら左右それぞれ0.7〜0.8になっていて、両目では1.2まで見えるようになっていたらしい。この数値はオルソケラトロジーを試す前、眼鏡を使用した時と同じくらいだ。

ただ、手元がポワッとするのは改善せずのままだった。たまに手元が見えやすい日もあるが、見えにくい確率の方が高い実感である。
明るいところなら見えやすいのだが、たとえば室内灯や地下鉄のホームくらいの明るさだとポワッが増幅する。

眼科のスタッフの方に相談したら「近視を解消するために角膜を変形させているので、近くを見るときには少し合わなくなってしまってるのかもしれないですね」とのことだった。

私の仕事は室内で手元ばっかり見るタイプのものだ。液タブに映し出された線がぼやけているのかそうでないのか、線や塗りがはみ出ていないかなど、拡大して確認することができるにしても、見えにくさによるストレスを感じていた。これが今後もあるのかもしれないと思うと嫌だった。
この時は手芸にハマっていて、ビーズで何か作ったりしていたのだが、ビーズの穴がよく見えなかったりして少し困った。

う〜〜〜〜ん。

結論

裸眼で過ごせる時間が快適すぎたので本当に迷ったが、今回はやめることにした。残念ながら私の生活や趣味には合わなかったが、スポーツなどをする人には本当にいい矯正方法だろうなと思う。

眼科のスタッフの方も先生もめちゃくちゃ丁寧に検査やフィッティングをしてくれたのに申し訳ない。私はこれまでどおり使い捨てソフトコンタクトレンズとメガネで過ごしていきます……。
せっかくなので同じ眼科でコンタクトレンズを購入した。

感じたことメモ

やることが多い
私のルーティンなので参考にならないかもしれないが、寝る前も起きた後もやること多……と思った。

寝る前
・寝つきをよくする薬を飲む。
・歯を磨く。
・洗顔する。
・化粧水とかをやる。
・レンズ装着準備として、きれいに手を洗う。
・弱い麻酔薬を点眼する。
・オルソのレンズに人工涙液を満たして装着する。
・歯列矯正用のマウスピースにホワイトニング薬剤をつける。
・マウスピースを装着する。
・待ち構えていたぽんちゃんとひと遊びする。

起きた後
・レンズを専用のスポイトを使って外す。
・レンズを洗浄&保存液でこすり洗いする。
・レンズを水洗いして、ケースに収納する。
・マウスピースを外す。
・マウスピースを洗浄液につける。
・洗顔する。
・化粧水とかをやる。

もしもこれを出勤前にやるとなったら寝る支度や起きる時間を何分早めればいいんだ。さらに化粧もするとかなったら、無理だ、私には……。

眼鏡やコンタクトすら煩わしいと思っていたが、これらはすごく手軽で効果的な手段なのだとわかったことは収穫だった。ありがたみを感じながら生きていこう。

おわり

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