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情けない話


10/7 pm11 3連休初日を終える
ふと男体山に行きたい気持ちがお腹の辺りから湧いてくる

一気に下調べ、準備、登山届提出速やかに完了

いざ当日
朝アラーム通りに起床、電車遅延なし

5分ほど余裕を持って出発
予定の電車に乗車 本日はオールローカル東武線よろしく

朝日の光が秋雲の隙間から落ちてきて
埼玉の家々の屋根に降り注ぐ

人が入れ替わり景色も田畑の面積が増える
栃木の景色だ


気がついたら船を漕いでいたようだ

「お次は〜栃木〜栃木〜」
危ない降りねば。

電車の次はバスであるが、
始発のバス停がJR側のため下車後早足でJRの駅へ向かう
5分ほどは歩くそうと下調べ済み。

出口に向かう
視界右横に緑色の看板
親切だな、こんなにわかりやすく。

…ん。JR改札が東武線駅と隣接している
話が違うんでないの


自分のスマホを見るが生憎私の寝ぼけ頭はそんなに有能でない
………………
………ぬあああああああああ
ここ栃木じゃん!日光じゃないいいいい

思い返せばバスは日光駅で調べ、
過去の日光駅の景色も目に浮かんでいたのだが
電車検索時になぜか到着駅を栃木にしていた

検索方法間違いに構わらずそのまま乗車していれば
一本後のバスに間に合っていたようだ

しかーし現実は次の電車に乗ると下山が遅くなりすぎてしまう



正直じぶんのアホさでとても情けなくなり気が遠くなったものの

手作りの枝豆生姜おにぎりで腹が満たれば気持ちはすぐ切り替えられた

男体山を渇望する気持が徐々に穏やかになり、
模試に向かう学生を横目にしながら不思議なことに
満ち足りた解放感と自由であるという感覚が押し寄せてきた

余韻に浸りながら
蔵の街、革の街、工業の街を眺む

景色に不釣り合いなほど山の格好をした私の足取りは軽い
早朝の公園で地元の人との会話も弾む


思いもよらないトラブルが気分転換の功を奏すとは。
わたしのこころよ これからもたまにはどうだい

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