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avant//aprés herbes

サラ・ミッダ(Sara Midda)のガーデンスケッチ本「in and out of the garden」のグリーンが美しい水彩の植物画。薄く淡い色が特徴的で植物のもつ瑞々しさというのはこういう感覚でとらえたらいいんだなというのを教えてくれる作品でもあります。故あって昔本をバラバラにしてしまったことがあって、でもなかの挿絵の数々はとてもうつくしいのでいつか額装したいなあと思っていました。

今回のボタニカルのテーマにはぴったりのモティーフということで、バラバラになってしまったページを眺めながら額装する素材の候補を選んでいきました。といってもどのイラストもすてきだし、ちょっとした遊び心のある作品も多いので迷いながらも、最終的に緑がきれいなハーブのページにしてみました。

透き通る感じの水彩の雰囲気を活かすためにテクニックはガラスで挟む(今回はガラスの替わりにアクリル板を使いました)アントル・ドゥ・ヴェールという技法で。作品の透明感をよい具合に際立たせることができたと思います。不思議なものですが、ひとつ作ると残りのページの美しいイラストも作って並べてみたいなという欲求がでてきたのですが、同時に遠い道のりだなあとも容易に想像できて、心が揺れています。ゆっくりとしたペースでシリーズ的に作れたらいいかなと考え中。


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