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ちゃんと後悔する #189

1.教育フェスティバル

 土曜日に県の教研(教育フェスティバル)で発表をしてきました。テーマは「業務改善」の内容で、地区で発表した後、県でも発表してくれないか?というお話を受けて、引き受け、とりあえず行ってきました。行ったはいいものの、思ったよりも重要な役割でビビりました。私を含めた発表者7人が、大きい部屋の前に座り、その後ろに傍聴者がたくさいいるという場の設定…。それぞれの発表を聞いて、質疑と討議を発表者がするという役割でした。初参加&仲間がいない(他の方は、知り合いがその場にたくさんいる)状況…。
 その分科会のテーマは、「ジェンダー」と「SDGs」で、「おいおい、そのテーマで話せるかなー。」と心配していましたが、終わってみたら、みんながあまりしゃべらないので、「私ばかり話している」という状況になりました。
 それは一旦置いといて、その分科会に参加していた共同研究者の教授の話がとても面白く、たくさんの気づきをもらえたので書いていきます。

2.ジェンダーについて

 まずは、ジェンダーについてです。まずは、ジェンダーに関する取り組みの発表を3本、聞きました。3本共通していたのは、無意識の偏見や差別(アンコンシャス・バイアス)について気付くことがテーマでした。

3.私が話したこと

①教師自身の思い込みに気づく重要性

 子どもたちに、「アンコンシャス・バイアス」について、教えると同時に、自分自身の中にも、それがあることを自覚することが大事であるということ。これは、ジェンダーだけではない。
・背の順に並ぶ
・高学年はだからしっかりしなきゃ
・子どもを縛るようなルールの強要
・学校に来て、教室で勉強しなきゃだめ
など、「古くからやってきたからそのまま続ける」というような思考停止して続けていくのではなく、自分自身を見つめ直し、問い直すことが大事であると。しかし、すべての立場の人を配慮するのはかなり難しい。しかも余白のない教育現場で。だから、子どもたちに「先生も無意識にだれかを傷つけていないか、気を付けているんだけど、失敗することもあります。だから、先生が言ったことややったことで傷ついた人がいたら教えてね。」と言うことが大事なのでは。大事なことは子どもと一緒に学ぶ姿勢である、と。

②「カランコエの花」から学ぶこと

「カランコエの花」というLGBTをテーマにした映画がある。高校で、一つのクラスだけLGBTの授業をしたことがきっかけで、クラスにLGBTの人がいるんじゃないかと、生徒の間で話題になり、生徒の精神状態が不安定になっていき、最終的に黒板にその子の名前が大きく書かれてしまう、というもの。一つのクラスだけやると、テーマによっては、そういう問題ももしかしたら、起きるかもしれない。とてもセンシティブな話題なので、そういう可能性があることを知っておかなければいけない。やるなら学年でやる、交換して順番にやるなどのやり方はいいなと思った。

4.指導講評

話がとにかく面白かった!

①ちゃんと後悔する

 無意識に人を傷つけてしまうことは、教師といえど、やってしまうこと。ましてや、今の学校はとにかく忙しい。すべての子どもに配慮をしていくのは至難の業です。失敗してしまうことは必ずあるので、そのときにどうするかが大事。自分の失敗に気づき、「はっ」としたときに、どう行動するかが大事であると。やってはいけないことが、失敗したときに、「防衛」に走ること。言い訳することだとそうです。その「自己防衛」を、子どもたちは敏感に察知して、先生に対する不信感、大人に対する不信感につながってしまう。その「自己防衛」はどんなに成熟した教師にもありえること。どうすればいいかというと、「ちゃんと後悔する」だそうです。先生はロールモデルなので、失敗したあとに、ちゃんと後悔している姿を見せることが大事であると!

②DE&I

読めますか?私は恥ずかしながら、この言葉に初めて出会いました。
「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」です。
「ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)」の略語で、社会や組織において、さまざまな属性や価値観を持つ人々が互いに尊重しあい、公平な機会を得られる環境を実現することを目指す考え方。D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)という概念に、公平性という要素を加えたもので、近年、欧米を中心に広がりつつあります。


画像出典・:広益財団法人日本生産性本部HP

まずは、社会全体が左図から右図に変わっているということ。

画像出典:ティーンズ

 「合理的配慮」には、対話が必要である。子どもとの対話がいかに大事かが分かります。


他にも面白い話から考えたことがたくさんあるので、続きはまた書きます。

以上、エンチャントでした!


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