はじめに

　こんにちは、えんDです。
　今回は構築についてのnoteではありません。
　昨年、息子が産まれたことをキッカケに、イカサマや不正に対しての考え方に変化があったのでその備忘録として記そうと思います。
　あまり楽しい内容ではありませんが、よかったら読んでみてください。

今まで考えていたこと

　「理不尽な事象で自分が不利益を被る」ことが好きな人なんて基本的にはいないと思っています。
　自分がポケモンカードにおける理不尽で感情が昂った最初のできごとはWCS2019の決勝戦の配信卓を見ていた時のことです。
　(自分の他、おそらく多くの人が)納得のいかないジャッジの判断による日本人選手の敗北。その日本人選手について特に思い入れなどはありませんでしたが、まるで自分のことのようにイライラしたことを覚えています。こんな理不尽がまかり通って良いのか、と。
　イカサマとは違いますが正しくない、という意味ではこれも不正な試合と言えるでしょう。
　この時初めて、自分はポケカに対して公平性を欠く出来事に対して敏感である。ことを自覚しました。

　それからおよそ半年後にはコロナ禍の影響で大会はなくなり、開かれたとしても相互カットが当たり前の世界になってしまいました。
　そしてこの相互カットによりイカサマ防止は以前より困難になり、大型大会でイカサマをするプレイヤーが増え、それを弾圧する声、批判する声などが目立つようになりました。
　公正であることが前提のゲームで不正を行うものがいれば批判されるのは当然です。中には行き過ぎた批判や誹謗中傷をするな！という意見もたくさんあります。

　現在のポケカの大会進行と不正者に対しての処罰で主な裁定は

・その場での失格処分

がほとんどのように思います。
この処罰が軽すぎる！という意見をよく耳にします。僕も軽すぎると思いますが、それにはワケがあります。
　不正をした人が勝ち上がる、ということは不正によって負けた人がいる、ということです。
　現在の処罰のやり方だと不正した人への処罰にはなりますが、被害者への救済は一切ないと言えます。
　一度勝敗が確定してしまうとその後のマッチングにも影響があります。本来当たるはずだった相手に当たらず、歪んだマッチング、正規ではないマッチングが続くことになります。
どこか一つの卓のイカサマで勝敗が変わるだけで、大会全ての結果は違ったものになります。大袈裟なことは言っていません。事実です。
つまり、一つのイカサマでその大会の価値そのものが大きく揺るぐということです。なので本来で有れば不正行為が発覚した時点で大会はやり直しをすることが必要とすら言えます。
　しかし現実的に大会のやり直し、再現は不可能です。なので不正が発覚した人に対してその場の失格だけではあまりにも罪が軽すぎる、と自分は考えています。
CL参加者(なんなら落選者)・スタッフ全員の時間と努力を無駄にしている自覚を持って欲しいものです。

　僕は幸運にもこれまで悪質な不正に巻き込まれたことはありませんが(気づいてないだけかもしれない)Twitterや人づてに聞いたイカサマの話に対してよく怒っています。
　自分がもしされていたらと思うと、友人がそのせいでトーナメントに上がれていなかったらと思うと腑が煮えくり返ります。

　また、ポケカの戦術的な面において「安定感」や「再現性」と言われる要素がとても重要だと気づき、そこを重視したデッキ作りや練習にも打ち込んでいますが、そういった重要な要素を否定するのが不正やイカサマです。真剣に遊ぶ・戦う上で戦略的に最も大切な要素とも言える部分を無にしてしまうことは自分の時間の否定にもなるし、コンテンツそのものにとっても良くないのでそこも憤りのポイントになってきます。

　よくお気持ち表明()などとからかわれたり、その手のツイートに対して斜め上から批判してくる人もいますが、せめて自分の周りだけでも少しでもそういった事例なく楽しくポケカをしたいと思うとsnsにお気持ち表明ツイートをすることは大切なのではないか、と思っていました。

息子が産まれてから思ったこと

　そんなこんなでコロナ禍の中でもなんとかポケモンカードを楽しんでいる中、昨年自分に息子が産まれました。
　この間7ヶ月をむかえ、少しづつ成長している我が子を見るのは何にも変え難い幸せだな、と感じております。
　とはいえ、やはり育児においては妻の頑張りには届いていないのが現状です。
　仕事で自分が家にいる時間が短いことが1番の要因ですが、自分はポケモンカードと育児の両立をしたい！と思っており、子どもが第一優先ではもちろんありますが、その中からなんとかポケカの時間を捻出し、以前ほどではありませんが続けさせてもらっています。
　言い訳がましいとも思いますし、父親としてそれはどうなんだ？と批判があるかもしれません。両立なんて言わず子育てに全部費やして、それでもなお母親には敵わないんだぞ！とお叱りを受けることもあります。本当に妻と子どもには申し訳ないと思っていますが、好きなことに本気な自分を完全に捨てるのは難しいんだな、と痛感しており、自分なりに、家族の納得のいく形での両立をしていく所存です。

　話がそれましたが、まだ赤ちゃんの息子もいずれは成長して何かしら趣味を持つことになると思います。
　どんな趣味でも楽しくやってくれたらいいな、と思いますがもしもそれがポケモンカードで、父親の自分と一緒に遊んで同じような目標を持ってくれたならこんなに楽しみなこともないと思います。そうなったらいいな〜と思いつつ、自分の趣味を押し付けないようにしよう！などとついつい妄想しちゃったりするものです。

　しかし、もしもその息子がポケモンカードの大会において理不尽な不正で負けたり、悲しい想いをしたらと思うとたまらない気持ちになります。　実際そのような親子プレイヤーの話も聞いたことがあり、自分の子どもを絶対なそんなことに巻き込みたくないという気持ちから、不正やイカサマに対する自分の中の憎悪はどんどん増えていく一方でした。

最近思ったこと

　そんなわけで不正イカサマに対しての不快な気持ちは包み隠さずどんどん発信していましたが、先日このような内容のツイートがTLに流れてきました。

　これを見て、当たり前だった可能性を見落としていることに気がつきました。

自分の子どもが不正する側になることだってある

ということです。
　イカサマはやってはいけないし、やった勝利に価値はない。今まで一緒に遊んできた人への裏切り行為だし、多くの人に迷惑がかかるし、二度と真剣にポケカしてくれなくなる。
　などなど、言葉で伝えようと思えばいくらでも伝えれるし、物事の善し悪しがわかる子どもにはなって欲しいとも思いますが、ぼくたちの真剣なこの気持ちが小さいこどもにどれだけ真摯に伝わるのか、伝えることができるのかわかりません。

　なぜなら子どもは自分ではない別の人間だからです。当然ですよね。

　どんなに言い聞かせて、場合によっては叱ったり諭したりしたとしてもうちの子は100%大丈夫！って言い切れるほどの自信がつく時ってあるのでしょうか。
　軽い気持ちで、弟のお菓子をつまみ食いするくらいの感覚で、イカサマする子どもがいてもおかしくないし、自分の子どもがそれをしない！と絶対に言い切るのってとても難しいことなんじゃないでしょうか。
　しかし前述したようにイカサマや不正は現状よりも大きなペナルティがないと見合っていない重大な違反行為である、ということに大人も子どもも変わりはないとも思っています。
　軽い気持ちでやった不正、軽い気持ちだったから許される、なんて道理はあってはならないと思います。(故意か故意じゃないかはまた別問題です)

「する側」になってしまったとしたら

　自分と一緒にポケカを楽しんで欲しいな〜と思う反面、自分の子どもがもしもイカサマをしたらどうするんだろう、と考えるようになりました。
　先ほどツイートにあった人のように、反省し無期限で休止するのが筋だとは思います。実際、その不正による結果は取り返しのつかないことだと思いますし、信頼して遊んでくれるプレイヤーも本当の意味ではいなくなります。周りのプレイヤーが気持ち良くプレイするためにも界隈から消えるのが最低限度のマナーと言えるかもしれません。

と、いうことで子どもが不正をした場合、その子と保護者である自分もポケカをやめないといけないんだろうな〜と思う一方で

それが理由でポケカやめるの、マジのマジでイヤだな

と、強く思いました。
自分は精神が未熟なのでその子どもに対して、「お前がイカサマしたせいで俺の今まで費やしてきたポケカの楽しみや友達関係全部パーやわ」
とか言っちゃいそうです。
それくらい重いことをしたんだ、とわかってくれる教育になるかもしれませんが、教育というよりはイヤミですし、こんなことを我が子に思ってしまうような事態は避けたいです。
　そのためにはイカサマが如何に不利益で愚かな行為なのか事前にわかってもらう必要があるな、と思いましたし、ポケカに限らずありとあらゆる遊びやスポーツでも大切なことだと思いました。

　仮に本当に息子が不正をやらかして、その上でどうしてもポケカやりたいとなったなら
自分の周囲のポケカやってる人やお店みんなに頭を下げて息子も自分も本当に反省している気持ちを伝えて、絶対に二度とやらない誓いを全員に立てた上でそれでもやっと許しがでたら謙虚に謙虚にやらせていただく。

くらいやっても全然足りなさそう。
書いてて思いましたが、はいじゃあ恨みっこなしね！今まで通りよろしく！って本当の意味でなるんだろうか。
こいつまたやらかすんじゃねーかな、と思いながら対戦してもらうのめちゃくちゃ申し訳なく思います。
完全な意味での修復はやっぱり無理そうだからほんまにイカサマはやり損だなとつくづく思いました。
イカサマをやり得と思ってやってる人は人間関係ってものを軽く見過ぎですね。

きっと周囲の人は「子どものやったことですし」って言ってくれそう。
でもそれってされた側がいうことであって弁護側がいうセリフじゃないよなあ、と
この立場で僕(父親)が「こどものやったことなので許してください」って言うのはやっぱりお門違いだなあ〜と。

子どもがイカサマやってもなおポケカを親子で続けたいとなったら、そんなところまで！？ってくらい色んなとこに頭下げに行ってもギリ許されない、くらいのレベルだなと思ったので
もしポケカ一緒にやるってなったら絶対にそこだけは大事なこととして守らせようと思いました。

これってポケカに限らず、ですね！

冤罪について

　イカサマや不正は大嫌いですが、冤罪はもっともっと嫌いです。
　多分今のsnsの感覚だと先に言ったほうが信じられやすいので「先攻有利」になってしまうと思います。
　火がないところに煙は立たないという諺もあるのでどうしても告発側が信じられやすいとは思います。
　もしも絶対にイカサマの事実がない、完全な言いがかりなので有ればどうどうとそう言って欲しいし、難しいでしょうがなんとかして証明して欲しいなと思います。
　なぜなら言いがかりつけたやつの方が不正してる可能性高いよな、と思うからです。

　また、自分の子どもがイカサマしてる、と周りに言われたならば、まずは自分の子どもと話し合いしないことには始まらないと思います。子どもが自身の口で、絶対にイカサマなんてやってないと言ってくるならば、冷静に何度も試合を観察して、周りからの意見も聞いた上で信じることも必要だな、と思いました。冤罪を子どもや他人にふっかけることも不正以上に許せないことです。
　事実を確認した上で、子どもと共に謝るのか、子どもと共に無実を証明するのかが、とても大切に思います。

　身内のことだと見えにくくなりますが、事実の確認が何よりも最優先で、その事実に沿った行動をしなくてはいけないな、と思いました。
　自分の子どもがイカサマするのも嫌だし、されるもの嫌ですが、冤罪ふっかけられることも当然嫌ですもんね。

今の結論

・イカサマをやると大会結果も、友達関係も完全な修復はできない
・イカサマをしてはいけないということを如何にわかってもらうかがまず大事だけどめっちゃむずそう
・事実確認が大切
・事実に沿った行動をすべき

おわりに〜正義マン()卒業したい

　目クジラ立てないで、くだらないこと言いながらヘラヘラしたいんです。snsは特に。
僕はそーいう人が好きだし、そーいう人になりたい。なんならそんな感じの人だったと思うし周りにもそう言われます。
　イカサマ、不正に対してのお気持ちはこの記事で全部だからもう正義マン()は卒業したいです。します。
　勝ってに言ってただけなのに卒業しますもクソもないでしょ、と思うかもしれませんが

だってイカサマの話ムカつくじゃんか！！！！

ちょっとでも発信することでマシになるかもしれないじゃん！！！

お前1人のツイートでどうにもならんやろ、そんな影響力ないやろって思うかもだけどさ！！！
しないよりいいと思うし、仮に俺が被害者になったら泣き寝入り絶対イヤだし！？！？！？

てか俺の出たCLでイカサマあったんやろな？やっぱ！ってことはあの時負けたあの不利マッチには当たらなかったかもしれねえな！！！じゃあCLやり直せよ！！！

って思っちゃうんですよね、思いません？？

負け犬の遠吠えといえばそれまでですが、イカサマした上でのうのうと配信出てる人がいることは健全でないのは事実ですし。

どうにもならんから諦めろって言う人もいるけどさ！！！
それ自分の子どもに言える！？？
俺言えね〜〜〜
言った方がいいんかな！？！？
わかんね！！！！

ポケカが好きな人ほど、こーいう問題許せないんじゃないかな

　こんな文章でも最後まで見てくれたことに感謝します。
　友達に、不正のことで怒るのはわかるけどきっと得より損の方が多いと助言もいただいているので本当にこういうお気持ち表明はやめます。

　楽しくポケカするために楽しくなくなっちゃうのは本末転倒なので。