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【札幌記念2021】ラヴズVSソダシ 2強最終結論 好走馬の「明確な差」 本命馬も公開

この記事では2021年札幌記念、最終結論を公開していきたいと思います。
YouTubeでも見解を公開しておりますので、ぜひそちらもご確認ください。
※長ったらしいのを好まれない方は、コース特徴あたり飛ばすことを推奨します

【札幌記念】全馬適性評価

【札幌記念】好走馬の「明確な差」

では早速やっていきましょう!

コース特徴

まず札幌記念が開催される札幌芝2000というコースの特徴についてです。
このコースの特徴はこの4点にあると考えております。

①洋芝
⇒多くの方がご存知だと思いますが、函館競馬場と札幌競馬場で採用されている芝であり、その他の競馬場に比べて、水分を含みやすい、また芝丈が長くなりやすいなどの特徴があり、時計がかかりやすく、力を要する馬場です。そのため、比較的スタミナ豊富な馬の方が得意な傾向にあります。


②コース全体が丸みを帯びており、コーナーが大きい
⇒札幌競馬場は小回りという認識が多いと思われますが、競馬場全体が丸っぽい形をしており、その他の小回りコース程、小回り適正は求められないと考えております。ある意味コーナーが大きいため、スピードを乗せたまま、緩めることなく直線に向かう事が出来ます。

レースラップの特徴としては、良馬場で開かれたレースはほとんどのレースが似通っています。それがこちらの様に、1F12秒前後を刻み続ける、1ペース競馬です。

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※2019年札幌記念

特にラスト5Fあたりになってくると顕著であり、12秒前後を刻み続けている事が分かると思います。今年においても、トーラスジェミニやソダシがいる事から、極端に緩むペースにはならないと思っているので同様の傾向が見られると考えております。


③高低差0.6mの平坦コース
⇒この点は函館競馬場との大きな違いの一つとなっており、この高低差により札幌競馬場は洋芝とタフさが求められる中、一定のスピードの持久力が求められます。

このある程度スピード能力が求められる事が、ディープインパクト産駒など、瞬発力のある馬が函館競馬場よりも札幌競馬場の方が成績が良い所以だと考えております。

また先ほど取り上げた1ペース競馬になりやすいという特徴にも、この点は寄与していると考えられます。

他にも丸みを帯びている、かつ平坦コースのため、一定のスピードを維持する様なレースラップになる事が多い事から良馬場開催の札幌記念ではレースラップが前後半比較、+-1秒以内になるレースが多い事も大きな特徴の一つです。


④直線距離が266.1m(Aコース時)
これは日本の中央競馬場では函館競馬場に次ぐ2番目の短さです。特に今年の様、Aコース時はB、Cコースよりも短く逃げ先行馬の成績が良いのが特徴です。あまりにも、後方一気の脚質の馬には苦しいコース形状となっております

展開予想+分析対象

次に展開についてです。

今年の出走馬を見ると、トーラスジェミニ、ステイフーリッシュあたりが前を主張しそうですが、この2頭共特にHペース逃げをしてくるタイプではないですし、仮にソダシが逃げても気性、距離不安から同様にHペース逃げは
しない
と予想しています。

しかしこのメンツからも、瞬発力勝負にはしたくないでしょうし、スローペースとまで遅くなることもないでしょう。

また天候についても良馬場開催濃厚なため、今年の札幌記念では上記特徴通り

レースラップ前後半比較、+-1秒以内

になると予想いたします。ではこれらを踏まえ、今年の札幌記念を予想する上での分析対象はこちらに設定いたしました。

過去10年 札幌記念 良馬場 前後半比較+-1秒以内

このレースには4レース該当いたしました。

私はよく言っておりますが、シンプルな重賞過去10年データは予想の根拠にはなりえないと言っています。

なぜならデータの偏りの可能性があるためです。

そのため私はこの様に過去10年の単純なデータではなく、より今年の条件に近いと考えられるレースを分析対象とし、今年の札幌記念だからこそ言える好走馬を導き出したいと考えております。

ではこの該当した4レースを仮説検証による競馬予想で分析したため
その結論をまとめてご紹介いたします。

それがこちらです。

仮説検証による競馬予想【結論のみ】

①勝ち馬4頭は全て、父がスタミナ豊富な欧州系、かつ母系に米国ダートで活躍した馬を内包

⇒これはその他勝ち馬以外にも、同様の傾向が見られました。要因として、札幌競馬場の洋芝適正に加え、タフさだけでなく一定のスピード能力が求められるためでしょう。

②過去に上がり3F最速での勝利実績持ち

⇒これは多くの馬に該当してしまう条件かもしれませんが、着目してほしいのは、該当した4レースの馬券内12頭中9頭が上がり3F3位以内という結果です。加えて、上がり3F33秒台などではなく、34秒以上かかった中での上位馬です。

GⅡかつ、毎年割と骨っぽい馬が集まるため、ある程度レースレベルも高くなる札幌記念だからこそ、好走するためには直線が短いとはいえ、最後の上がりのスピードを求められるためでしょう。

そのため上がり3F34秒前半~35秒台の上がりをコンスタントに出せる馬を積極的に狙っていきたいです。

③後方脚質一気の脚質は不利

⇒これはある意味当然ですが、直線が短いコース形状上、後方一気は不利でしょう。昨年、あのフィエールマンでさえ3着に負けるあたりからも不利である事が分かります。後方からの競馬になる場合、一瞬の切れ味よりも
道中から押し上げられる、長く良い脚を使えるタイプの方が向く
でしょう。

ではこれら特徴を踏まえ、皆さんが気になっているであろう、2強であるラヴズオンリーユー、ソダシの最終結論、そしてその2強とは異なる本命馬を公開いたします。

2強結論

ラヴズオンリーユーの方を高く評価

この馬を何よりも評価しているのは、前走の香港GⅠ実績です。開催されたシャティン競馬場は平坦かつ、コーナー4つ、そして日本の芝より芝丈が長くタフさが求められると、札幌競馬場に類似していると考えております。

実際、過去の札幌記念好走馬には近年だけでも、ノームコア、ラッキーライラック、ネオリアリズムなど、香港で実績のある馬が多数好走しております

このコースで香港ヴァーズ勝ち馬グローリーヴヴェイズ、3冠牝馬デアリングタクトを抑えて勝利しているあたり、札幌記念には高い適正が見こめると思っています。

更に分析した様、末脚が求められるというレース特徴も強調材料でして、この馬は切れキレの瞬発力というよりも、長く良い脚を使えるタイプであり
脚質的にも札幌競馬場との相性は悪くないと考えております。

川田騎手が鞍上という事もあり、後方一気の様な競馬はしてこないでしょうし、信頼できる1頭だと評価いたします。

さらに付け加えると、全兄であるリアルスティールはドバイGⅠ馬ですし、
全妹であるラヴユーライヴは札幌芝2000mでの勝ち星があるなど、舞台適正的にも問題ないと考えます。

では、なぜソダシの評価をさげたのか?それは上がりと距離不安

まず上がりについて、先ほど分析したように、早い上がりを使える馬が好走傾向にある点に、この馬は全く該当いたしません。

この馬の強みは阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞で見せた様、前半からある程度早い流れで行きながらも、最後のばてあいを根性でしのぎ切るところです。

しかしこれは距離不安にも繋がりますが、マイルだからこそ、ばてあいの展開に持ち込めている訳であって、マイルと同じようなレースをこの札幌記念で求めるのは少々酷だと思うのが、冷静に考えた結果の私の見解です。

また恐らくVice Regent系が好成績である事や、マイルをレコード勝ち実績のあるサングレーザーが好走している事から、マイル実績のあるソダシを推奨したくなりますが、あくまでサングレーザーは上がりの使える馬でしたし、
東京芝2000mである天皇賞秋を2着に好走できる様な馬です。

加えてサングレーザーは札幌記念では馬群を縫うような競馬で最後直線では内に進路を取る競馬ができるような、器用な馬でした。

この馬のマイルレコード勝ち実績というところだけにフォーカスし、全く特徴の異なるソダシを評価をするというのは個人的に説得力に欠ける印象です。

ましてやソダシは気性も難しく、器用さもあまりないため、過大評価はしない予定です。

本命馬

◎ウインキートス

今年の札幌記念はこの馬から入ろうと思います。

父ゴールドシップ母イクスキューズという血統でして、父は、言わずもがな非常にスタミナ豊富な種馬です。注目したいのがこの母系でして、母父ボストンハーバー母母父Majestic Lightと両馬ダートGⅠ勝利馬であり、母系は非常に米国色に富んだ血統をしております。

この点は分析した傾向にに合致

またこの母母父であるMajestic Lightは芝GⅠでの勝利実績もある馬でして
この影響か、母イクスキューズは現役時芝で活躍した馬であり、2歳OPでは
札幌芝1500mをレコード勝ち
しております。

この母系を考えると、近走は長いところを使われておりますが、距離自体は、今回の短縮はむしろプラスではないかと思っています。

父ゴールドシップである事を考えても、洋芝適正は問題ないですし、実際札幌では2戦して1勝2着一回と好成績です。

前走は超スローペースであったとはいえ、GⅡの目黒記念で2馬身差勝利は強い競馬をしてますし、2走前は道中不利を受け、全く競馬になっておらず、度外視可能です。なによりこの馬を高く評価したのが

末脚の安定性

キャリア16戦の内、13戦が上がり3F3位以内と非常に末脚が安定している馬です。

またその上がり3Fに関しましても、前走こそスローペースもあいまって32.5秒でしたが、基本は34秒前半~35秒後半あたりの、ゴールドシップ産駒らしく、ある程度上がりのかかる展開での末脚を出せるタイプです。

この点も分析した傾向に合致いたしますし、この馬はさらにこの末脚を中団の位置取りから出すことができるのも魅力の一つです。

恐らくこの末脚と一定のスピード能力は母系の影響でしょう。

さらに小回り適正が高く、内から馬群を縫うような競馬もできる馬ですので
できれば内枠を引ければ、より評価を上げたかったですが、ここまで分析した傾向に合致するなら十分評価可能です。

あまり競馬予想において、タラればは好きではないですが、日経賞大きな不利を受けず、仮に好走していた場合、もっと人気していたと思います。

他にもパドック映像を確認できる方は、目黒記念とそれ以前の映像を確認してみてください。馬体重増加もあり、全然違う馬になっています。

できれば当日馬体重はあまり減らすことなく出てきてほしいところです。

牝馬ながら斤量が3㎏増は課題である事は間違いありませんが、北海道が得意な丹内騎手の継続騎乗というのも強調材料の一つですし、ここはこの馬で勝負したいと考えております。


以上、長々となりました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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