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詩「ほふりのうた」

屠る霜降る美味なる肉がためほら屠れ
ほれ屠るんだこうして効率的に

牛の首の根を止めよ肉と皮へ
ナイフの切先を挿しこめやほれ

屠り人たち俺たち作務衣
俺たちは解体の労働者だほい

肉を生み出せ牛を止めろ食肉生めよ
増えよ血に満たされて牛が
俺たちの屠りをノックする
生き死にの合間をノックノックする

食肉の経済動物たちは生きて
屠り場にやってきて
経済動物たちはどこかの時点で死ぬ
生き死にの扉をノックノックする

俺たちは生活のために切先をむけて
合間を割いている
食肉、生めよ増えよ血に満ちよ

血まみれの
俺たちの
扉がノックノックされる

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