今月、ギリシャのアテネでエンデバーのマーケティング＆コミュニケーション担当者を対象としたリトリートが開催され、私、前田はエンデバー・ジャパンのコミュニケーションマネージャーとして参加してきました。
今回、皆さんにはリトリートの様子をご紹介したいと思います！

まず、「リトリート」という言葉はあまり日本では馴染みがありませんよね？　なので、リトリートについてご紹介したいと思います。
「リトリート」とは、集団や個人がリラックスしたり、リフレッシュしたりするためのプログラムやイベントを指す言葉ですが、エンデバーのリトリートは、個人の成長や自己啓発を目指すだけでなく、集団の連帯感やチームワークの向上を図るためにエンデバーグローバル（エンデバー本体）が企画し、各国のオフィスに対して実施しているプログラムです。

今回のリトリートは３日間にわたって開催され、現地には世界30か国以上から40名を超えるメンバーが集まりました。👫👭👫👭👫👫👭👭

ここからは実際のプログラムの一部をご紹介していきます！

エンデバー・ギリシャの起業家によるパネルディスカッション

現地のエンデバー起業家であるOdysseas Ntotsikas氏とAlexis Pantazis氏のパネルディスカッションが開催されました。
エンデバー起業家の立場から、エンデバーに求めること、そしてエンデバーを通して得られたネットワークの重要性についてシェアいただきました。 Q＆Aコーナーではとても活発に意見交換が行われましたが、中でも印象的だったのは、「エンデバーに期待するコンテンツやサービスは何ですか？」という質問に対し、お二人からは「他の起業家の成功例、ファンディングストーリー、急成長しているスタートアップの情報などが非常に有益で刺激になる。投資家や起業家同士のコミュニティも非常に重要だと感じる。」という回答をいただきました。
起業家が求める情報を提供していくためには、私たちスタッフ一人一人も、常にアントレプレナーシップを持ち、起業家の視点で取り組むことが必要だと感じました。

”The Multiplier Effect”ボードゲームセッション

上記の写真は、エンデバーが作成したボードゲームをプレイしている様子です。
一見するとただ遊んでいるように見えますが、実際には各カードに実在する起業家のプロフィールが記載されており、さまざまな国や業界で活躍する起業家について学ぶことができます。
このゲームでは、他の起業家に「Pay it forward」しながら、自らもいち早く成長した人が勝利するルールとなっています。 時には自分が苦しい状況にあっても他の起業家（カード）を助け、そしてその恩返しとして助けられることもあります。
このように共に助け合うことで大きな輪が形成されていくデザインとなっています。 このボードゲームは、とても現実社会を反映していると思いませんか？
エンデバーには実際にこのようにネットワークを広げ、成功を収めている多数の起業家が存在します。
私たちは彼らを「Multiplier」と呼び、その影響力を「The Multiplier Effect」と呼んでいます。 このゲームを通して、いかにMultiplierが他者や他社に影響を及ぼすかを実感しました。 日本からも多くのMultiplierを輩出し、大きな輪を作っていきたいです！

スケールアッププログラム

エンデバーでは、独自のセレクションを突破した方々を「エンデバー起業家」と呼ばせていただき、世界中のネットワークを使ってメンタリングやファンドレイズを中心にサポートしています。
このセレクションは昨今、さらに基準が上がり、非常にハードルが高いものとなっています。詳細はまた別の記事でご紹介したいのですが、簡単に説明すると、「起業家の資質」、「ビジネスモデル」、「タイミング」の３つのポイントを中心にセレクションが行われ、おおよそ6ヶ月から長い場合には2年ほどかけてエンデバー起業家が選出されます。
エンデバー起業家として選出された方は、世界中の3,000名以上のメンターにアクセスできるだけでなく、エンデバーが運営し、Reid Hoffmanがチェアマンを務めるファンド（エンデバーカタリスト）からの資金調達のチャンスも得られます。
このセレクションに応募していただく前段階として「キャンディデイト」、「パイプライン」という段階を経ていただくことが多いのですが、他国ではこの「キャンディデイト」「パイプライン」の方々に対してもアクセラレーションプログラム（スケールアッププログラム）を提供しています。 このプログラムを通じて様々なメンターからのアドバイスを受け、ビジネスモデルやプロダクト、サービスのブラッシュアップを経てさらに成長し、エンデバー起業家となったケースが多く存在します。

他国の取り組みを学び、今後は日本でもこのようなエコシステム育成プログラムを企画していきたいと考えています。

日本のエコシステムを知る皆さんは、よくご存知かと思いますが、日本のプラクティスや経済は非常にユニークです。 そのため、成功を収めている国のカルチャーをそのまま取り入れることは非常に難しいのが現状ですが、このリトリートを通じて、私たちエンデバー・ジャパンはその垣根を越えて日本のエコシステムや起業家の世界進出のために、日本の素晴らしいところを活かしながら他国の画期的なカルチャーをローカライズし、提供していくことが急務だと改めて感じました。

・世界に挑戦したいけど、何から始めれば良いかわからない。
・プロダクトやサービスには自信があるけどネットワークを持っていない。
・次世代の起業家として、日本のエコシステムに貢献したい。

このような思いをお持ちの起業家の皆さん、ぜひエンデバー・ジャパンと一緒に伴走していただけると幸いです！

若干、私の決意表明のようなレポートになってしまいましたが、少しでも皆さんにエンデバー・ジャパンについて知っていただけたら嬉しいです！