見出し画像

●3回忌の賑やかさ!

7日日曜日、親族5家族も加わり、15人が車で夫の眠る墓地へ。道中も 墓地もサクラの花盛り。快晴で暑すぎるほどの上天気。
無宗教で行なった葬儀に合わせて、法要も坊様の読経は無し。皆で草取りをし、丁寧に墓誌や墓石を濡れ手ぬぐいできれいにする。
順にお線香を上げて、両手を合わせ、それぞれに黙祷して、後かたづけを して、お参りはおしまい。

私は夫の名前が刻まれた墓誌を見ながら、あの続きに私の名前が刻まれる のね、と呟くと、甥のKが「そりゃ、伯母ちゃんの方が先だよ。来年90 だし」と言った。義姉の方は離れた所で、私たちの会話は聞いていなくて「私ね、100まで生きられそうな気がしてる、母は107歳まで呆けずに生き
られたし」と声を上げて笑ってる。そうだといいのだけど、私はこの姉に 先に逝かれたら、とても1人では生きていけない気がしている。今日までの姉の準備の仕方を見ていると、とうてい真似はできない、と思えるから。

このところ、雨降りになったり、曇って寒かったりと天候不順の中、姉は「座布団干し15枚」を合閒にやりとげ、当日までに届くように、地方から箱入りの「シラヌイ」という柑橘を5軒分注文しておき、当日配布するために「イチゴジャム作成」して、瓶詰めを5軒分以上作っておいた。そして、夕べから「蒸かし赤飯」のもち米を洗い、大納言あずき茹でをして準備を しておき、今朝の5時台から、蒸し器でふかして、それを7つほどの箱に詰めてあった。そう言えば、前日には、私もいっしょに、当日に「ご仏前」のお返しとして「和菓子詰め」を5軒分、菓子屋へ買物に行って準備しておいたのだが、彼女の目配りの良さ、思いついたら、早めに準備しておく手順のよさには、いつも感心してしまう。お墓での「線香・マッチ・草抜き用のチビシャベル・軍手数枚・タオル数枚」なども、1つの「墓参り用布バッグ」に詰めこんであって、それが入り口に前夜から、置いてあったのだから。

つまり、私がしたのは、和菓子の買物に同行して支払っただけ。そして、 今朝まで、雨のため物置に避難させていたプランターの花たちをすべて運び出して、庭に並べただけだったのだ。

法要のはずなのに、赤飯を炊くの変じゃないの?と私が言ってみたら、お墓参りが済んで、食事会の時に弟への「献杯」が済んだら、今度は大学合格 できた甥っ子と、大学卒業し会社勤めの始まった孫息子の「お祝い」をするための赤飯なのよ、と姉は答えた。

墓参りが終ってから、町中の割烹店でランチして、挨拶と献杯の音頭は長男にしてもらい、ご馳走を充分頂いて、我が家へそろって戻り、我が家での 2次会となった。この時に、姉が前もって近くのバーゼルに注文しておいた「モンブラン10個」と、若い子たちが買い足してきたショートケーキ・ チーズケーキなどと、紅茶でおやつとなった。姉の準備したお土産物が全て配布され、同時にそれぞれが持参してきた物を、お互いに交換し合って、実ににぎやかなこと!

早起きして着物で参加した孫娘と写真を撮って貰ったり、私のスマホのパスワード変更を、甥っ子に教わったりもして、順に帰る時間になった。   娘親子が最後に帰る時、note で知っている娘が「おばちゃん、補聴器が見つかってよかったね!」と言うと、姉が「それもあって、シラヌイもケーキもイチゴも買えたのよ。補聴器買い直しを思えば、安いものよ」だって。
「それじゃあ、今日のお土産は全部、お母さんのお蔭だったんだね」と娘が言ってくれて、思いがけない連想にはっとし、ほっとして笑ってしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?