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連載18・タロットとオラクルカードってどう違うの?

オラクルカードはわかるのに
「タロットカードはなぜか難しい」
「タロットが難しい理由が分からない」と
いう声をよく聞きます。

オラクルカードとタロットカードは
成り立ちが全く違うので、
本当は比べようもないのですが
両方ともカード式の占いツールなので
ついつい似ているものなんじゃないかと
思ってしまいますよね〜!

タロットカードとオラクルカードとの違い

タロットカード
・古代からの哲学「神秘学」がベース
・「世界と人生の在り方」を包括的に表現している
・78枚でワンセット
・寓意画的に描かれている
・意味の言葉と絵柄の一致感が不明瞭
・どんなデッキ・絵柄でも根底の思想は共通
・占いに特化して作られたものではない

オラクルカード
・デッキごとにテーマが決まっている
・占うテーマがシンプルな分、限定されている
・枚数が決まっていない
・意味の言葉を基に絵柄が描かれている
・意味と絵柄が一致していて分かりやすい
・デッキによって内容が全く違う
・占いに特化して作られる 

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オラクルカードは「オラクル」つまり
”ご神託”カードなので、
占うために作られるものです。

一般的にオラクルカードは、
まずテーマが決められて
テーマに合わせた
キーワードをリストアップして
解釈の意味を考えて
それに合わせてイラストを描くことが流れとなります。
 
例えば、
オラクルカードのテーマを
「パワーストーン」と決めたら
キーワードを「水晶」「アメジスト」。。。と
パワーストーンの名前を並べつつ
内容とカードの枚数を決めて、
石言葉などを参考にして意味をまとめて
イメージをイラストで表してゆく。。。となります。
 
オラクルカードでは
意味とイメージがマッチするように作られるので
カードの絵柄からの解釈や
感覚で読むことが簡単です。

オラクルカードのテーマでカバーするテーマは
限定的になりますが
シンプルな分、
解説書の言葉が絶対的に決まっているものとして
暗記するだけで読めるものですが

タロットカードはそうはいきません。

タロットは
古代から語り継がれてきた
人生と世界の在り方について包括的に説いている
「哲学」をベースに作られているものなので
奥深い人生探求の哲学が詰まった図鑑です。
 
タロットカードは
人生で起こる
ポジティブもネガティブも、
全て含めて、公平に、ありのままに
物事と向き合うことをサポートする
ツールです。

そして伝統的な方法で
タロットカードを作るなら
神秘学を理解して、
そんな抽象的な概念をビジュアル解釈して
絵柄を「寓意画」的に作る必要があります。

暗記したところで読めるものでもないし、
絵柄と意味の繋がりが不明瞭なので
神秘学からの要素から分析して考えてみないと
分かりにくいものですが、

そんな原理さえ理解できれば、
どんな絵柄で描かれてあるデッキでも
深く読めるようになりますし

いろんな状況に当てはめて
あらゆるテーマについて分析して
バラエティーある解釈をすることが可能になります。

違うデッキや絵柄になった途端に
「タロットの解説書がないと読めない」という場合
実はそれは、
原点からタロットを知らない、
というだけなんですよね。

オラクルカードはデッキによって内容がごっそり変わるので
解説書は必要ですが

タロットはデッキや絵柄によって
根底にある思想が変化するわけではないので
タロットを本質から理解していれば、
解説書がなくても読めるものになります。


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オラクルカードとタロットカードの違い、
少しはクリアになりましたでしょうか〜?


絵からのインスピレーションで
カードを読む方法は
オラクルカード的アプローチです。

ですからタロットをオラクルカード的に使おうとすることは
一概に間違いとは言えませんが

神秘学を知らずにタロットを読むことは、
本来のヨーロッパの伝統からは外れることになりますから
 
神秘学の原理を根底から知ると
タロットのもつ深淵なポテンシャルを引き出せるようになります。

 
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タロットを本質から知る連載、続きます😃♪

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