見出し画像

適職と性格(就活②)

『PSYCHO-PASS』というアニメをご存知だろうか。この中で、「シビュラシステム」というものがある。ネタバレを避けるため詳細は言及しないが、要は人間の内面的な性格・能力・精神状態などを数値化し、それにより社会を管理するコンピュータ及びシステムである。
本作では、犯罪係数と称して人間の精神状態・ストレス傾向に焦点が当てられているが、今回は性格や能力の話をしたい。
そもそもこの「シビュラシステム」が生まれたのは、人々の性格・能力を数値化し、最も適した職業に配属する、いわゆる適材適所の究極系を目指すためである。人材の効率性を考えた場合、このシステムは最も合理的な手段なのだが、このシステムの下では、適性が無ければなりたい職業になる事はできず、また適性の高さでも選別される、自由主義とは相反した世界になっている。

しかし、私はこれを羨ましいと思った。
自分の最も向いている仕事に自動的に配属される。
私を含め、明確にやりたいことが無い若者にとっては、向いている仕事に強制的に配属された方がまだマシなのである。「自分に向いている仕事」というだけで、自信を持って働くことができ、働くことに意義を見出せるのではないか。

東進ハイスクールの林修先生はこう語っていた。
「やりたい事ができてる人はラッキーだ。
 大切なことは、自分のできる事・自分はこれだけは負けないという事を見つけ、その世界で勝負する事である」
まさにその通りだ。やりたい事ではなく、やりたくなくても自分の得意なこと・向いていることをするべきなのである。

しかし私は就活中、やりたく無い上に向いていない(主観的にだが)仕事を探していた。やりたい事はなくても、自分が得意な事はなんとくわかっていたのに、そんな事をしていた。ただただ行動する勇気がなかったのである。頭ではわかっていても、それを行動に移せなかったのである。

話を戻すが、先程の「シビュラシステム」は、能力・性格を数値化し、人々を適職に配属するためにつくられた。現代社会にも似たような、性格診断・適職診断が数多く存在する。
その中でも有名なのが、mbti 診断である。もちろんこれはあくまで心理的な診断であり、結果に科学的根拠はないが、興味本位で受けてみた。
結果はINFPという結果だった。
ご存知の人もいるだろう。
我ながらに気づいてはいたが、めちゃクソに面倒くさい性格である。

続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?