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「成長」とは、生まれ持った自分の強みを『自覚して生かせるようになること』

職業柄、たくさんの人と関わる。
その中でも自分に特徴的なのは、子供や学生から高齢者まで世代が様々で、さらに色々な立場の人と出会えることだと思う。

同時に、たくさんの「変化」に出会う。
その変化には速度があり、時には次元を超えて「変化」する人がいる。

一年という単位で見れば「え、別人になったのかな?」と思う人も少なくない。
一年単位で見なくても、割と1週間、あるいは数日で別人になる人がいる。

変化のきっかけは大抵、人や思想に出会って、それまでの積み重ねが開花することだが、そこには本人の「変わる(変わり続ける)勇気」も欠かせないように感じる。

それは大前提として、1の経験で10進む人と、そうではない人の違いを考えたときに「成長」の定義が見えてくる。

あくまで僕の経験に基づいた個人的な考えなのだけど、
「成長」とは、『新しい技術や思考を身に付けること』ではなく、生まれ持った自分の強みを『自覚して生かせるようになること』なのだと思う。

もちろん、新しく何かを身につけることが悪いわけではない。
知識や技術や、他から得た考え方は多い方がいい。

ただ、生まれ持った「なぜか知らんけどできちゃう」という強みにはどうしても叶わない。
更に言えば、生まれ持った強みを自覚していてこそ、新たに身につけた「強み」は力を発揮するのだと思う。

努力しなくてもできたこと、こそが自分の本来持っている強みで、本当はそれだけで生きていけるはずなのだ。

生まれつきなぜかポジティブ。なんとなく細かい作業が好き。心配性で安全優先で動ける。ツボが浅い。すぐ泣いちゃう。切り替えが早い。考え込む癖がある。などなど。

生まれ持った特性は変えられない。変える必要もない。
その特性を「自覚」して「どう活かすか」を見つける。
これが本来の成長なのだと思う。

その、自分の「生まれ持った強み」を自覚した人を見ていると、総じてそこからいろんな「変化」が起きていく。

魚は魚。どんなに頑張っても、速く走れない。
水に入れてあげれば、勝手にすいすい泳いでいく。
大切なのは「自分のフィールドは水だ!」と気づくことだ。


自分の「生まれつきの特性」を自覚して、それを大切に、丁寧に自分の人生の軸にしていくこと。
これに勝る成長の秘訣はないのではないかと思う。


そして、その「生まれつきの強み」は「内省の習慣」と「他者視点」によって見つかると思っている。
自己対話によって自分を見つめながら、他者から見てどんなところが優れているかを知る。

この辺は、また別の機会に。

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