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ブルーエゴナク「眺め」(90分・作・演出、穴迫信一)観劇レポート

緊急事態宣言が解除された初の週末の土曜日、私は北九州芸術劇場小劇場で10月3日まで上演された「ブルーエゴナク」の新作公演「眺め」(上演時間90分・作演出、穴迫信一)を観劇しました。

なお、来週の京都公演も控えているので今回はネタバレにならないように私の感想と見どころを簡潔にまとめてみようと思う。

まず僕自身が魅力的に感じたのは「舞台装置」である。客席に入って驚いたのがとにかく装置が立体的で、あまりの空間の規模的にもスケールの大きさに圧倒した。

劇中のセリフをよくよく聞いてると、ぱっと見小倉の街の中を歩いているかのような雰囲気且つ気分になった。小倉というより横浜ベイサイドのようにも思えた。男女の恋愛観というものがしっかり感じられてロマンティックだった。

今日と昨日と生きてる景色が記憶となって未来に受け継がれていくなんて尊いなぁって思いました。

また、BGMのテクノビート感や機械音の感じ、時を刻むかのような音がとても印象に残っています。

阿修羅像のくだりの一人ゼリフのとこも個人的に好みである。ノリから動きから表情の豊かさ、子供のころ感じていた景色と記憶が相まって芝居にいい味を醸し出していました。

「未来が過去の劣化であることの証明・・・・。」というセリフがパワーワードすぎた。(作品のキーワードなのかもしれない)

出会いと別れが男女目線で描かれていたのが印象的だったし、物語の背景がセリフとしてしっかり届いていてよかった。

装置上で追いかけっこしたり、縦横無尽に歩き回ったり、リズミカルな足踏みしたりで子供のころ感じていた記憶が蘇ってる気がして懐かしく思えた。

足踏みしている様子から時間軸の変化だったり、時空が歪んで見えたり、時代が遡ったりと、時間旅行をしている気分だった。

全体を統括して物語の世界観にじっくりと浸れるエゴナクの良さと面白さが100%伝わる作品でした。

おしまいに、10月8日から10日までの計4公演、場所が変わって京都のシアターE9KYOTOにて「ブルーエゴナク」「眺め」が上演されます。

お近くにお住まいの方、ぜひご観劇ください。

公演情報公式サイト ↓

ブルーエゴナク 公式Twitter (最新情報はこちらから!!)





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