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第11回せんがわ劇場演劇コンクール 二日目 劇団灰ホトラ オパンポン創造社 配信観劇レポート

今週は劇作の傍ら、こんなご時世なので劇場へ足を運びたいという気持ちもありましたがYouTube配信にて「新たなる演劇人の才能を見出し、発掘する」を目的に開催され今年で11回目の東京の府中にあるせんがわ劇場「演劇コンクール」を観劇させていただきました。

一日目は、いずれも神奈川県より抗原劇場 「雨降らす巫女の定置網漁」、ムニ 「真昼森を抜ける」東京のほろびて 「あるこくはく」の3本でどれも非常に見ごたえのある作品という印象が強かったです。

また、2日目は郡馬の劇団灰ホトラ「列と野鳥」、大阪のオパンポン創造社「サンセット」というこれまたコミカルな作品でした。

さて、前置きはここまでとして今回は2日目の劇団灰ホトラとオパンポン創造社についての感想をまとめてみましたので、書いていこうと思います。

① 「劇団灰ホトラ」 

    98年、群馬を拠点に旗揚げ。灰ホトラ全作品の作、演出、作曲、広報デザイン、映像制作を手掛ける他、地元他劇団等に多数の楽曲提供を行っている。(公式HPより引用)

    タイトル : 「列と野鳥」(40分・作演 荒木聡志)

「揺れてる」という単語から地震や感情のコントロールという意味での躍動感故に後ろから聞こえてくる役者による効果音がリアリティーをもたらしていた。セリフの一体感とリズム感が軽やかに表現されていてよくできた作品だなって思いました。

時節聞こえてくる野鳥の鳴声が日本の平和の象徴のように読み取れて尚且つこの作品のテーマ性になっている気がしました。

②、 「オパンポン創造社」

     タイトル : 「サンセット」

オパンポン創造社、2004年8月、野村有志による一人演劇ユニット・オパンポン創造社を旗揚げ。
全作品の脚本・演出を野村が務め、ペーソスと笑いを融合させ泥臭い人間模様を描くのを得意とし、会話劇を主としたストレートプレイで魅せる作品が支持されている。役者としても全作品出演。外部への出演や作演出、作品提供も多数。(公式ホームページより引用)

 開始10分でポンポンとコミカルに会話が弾んでいくスタンスが印象的だったし、好みの作風だった。さらに、褒めるように言うとエネルギッシュな座組なのがすごい且つうらやましい。単純に個人的に目指したい憧れでもある。数年前にこばまアゴラ劇場で上演されたものの再演ということで初めての人でも楽しめる内容で素晴らしかったです。

言が発展するごとに複雑な心境になったり、「人生をマラソン」に例えてるところの面白さがあってよかった。

月村の人生観を一人でブツブツと語ってるところこそがオンリーワンの人生みたいなものなのかなと思いつつも、下ネタ交じりで日野と落合が笑わせてくるスタンスが印象的でした。

ここだけの話、月村の謎キャラ感故に独特な雰囲気が半端なかったです。

おしまいに今回の演劇コンクールでは、1日目のラストに上演した #ほろびて  の #あるくこくはく  グランプリ、劇作家賞、俳優賞と重ねて受賞しました。おめでとうございます!

また、オーディエンス賞にオパンポン創造社ということで重ね重ねおめでとうございます。

受賞公演が来年5月に東京・調布市のせんがわ劇場で行われるそうなのでその時には実際に劇場へ足を運んで生の演劇を体感しようと思いますのでどうか、このご時世がよくなっておりますこととともに皆様の益々のご活躍とご健康とご多幸をお祈りいたします。

(なお、今回引用させていただいた情報は2021年5月30日現在の情報です。誤り・変更点などがあればご連絡ください。)

引用元

・ オパンポン創造社 公式ホームページ

・ 劇団灰ホトラ 公式HP

・ せんがわ劇場演劇コンクール 公式HP



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