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エンジニアといえども営業意識をもつ

エンジニアは技術職ということで、営業をする必要がないと思っている人がいるのですが、それは大間違いだと思っていまして、エンジニアが営業意識を持つべき理由について書きます。


営業がエンジニアの仕事を理解できないのはエンジニアのせい


営業の人が仕事を取ってきて、その仕事を仕上げることがエンジニアである。
営業は仕事を取ってくればエンジニアがやってくれて、エンジニアは営業はいつもとんでもない仕事ばかり持ってくる。
そんな関係では、営業にとってもエンジニアにとっても良い仕事はできません。

対人コミュニケーションは営業の仕事で、対コンピュータはエンジニアの仕事であると考えていると、細かい要件を伝えたいお客さんは営業に伝えるべきなのか、エンジニアに伝えるべきなのか迷います。

営業に伝えても細かい要件の可否は営業ではわからないため、エンジニアと直接やり取りした方が良いのですが、対コンピュータ指向のエンジニアだとやり取りが出来ないと思われてしまうと、お客さん、営業、エンジニアの三役全てが損をするのです。

そうならないためにも、エンジニアは営業に仕事の内容を営業がわかる言葉で伝える必要があります。
営業だってエンジニアがどのような仕事をしているのかわかれば、お客さんと会話がしやすくなるのですから、エンジニアの話を聞く耳は持ってくれます。エンジニアは対コンピュータの仕事だけをしていれば良いわけではありません。

エンジニアにとっての売上アップ

エンジニアにとっての売上は、担当するプロジェクトの増員または、拡張/継続のことを指します。

増員というのは、プロジェクトに関わる人数が増えることで、新しく出てきた要件を実現するためには今の人員では足りないため、人を増やして対応をしよう、ということを指します。
拡張/継続というのは、今までやっていた人員でそれまでは別の新しいことに取り組んだり、それまでの契約期間でやってきたことを次の契約期間まで延長して続けることを指します。

どちらもお客さんにお金を払ってもらうことになるため、エンジニアがお客さんとの信頼関係が作れていないと売上にはつながりません。
売上アップをするためには、エンジニアが信頼関係を積み重ねるだけでなく、エンジニアが作ってきたものが一定レベルの評価を得ないといけません。使い物にならないものにお金を払い続けるほど甘くはないからです。

エンジニアも営業と同じくらい顧客に向き合うべき

お客さん対応するのは営業で、エンジニアはシステムの対応だけをしていれば良いというわけではありません。

営業はシステムの対応をすることが技術的にできないので、お客さんの対応くらいは営業がやってくれ、と思うエンジニアの気持ちがわからないでもありません。
しかし、お客さんからしたら営業であれ、エンジニアであれ、どちらからも支援は受けたいに決まっています。

請求書や契約書の作成くらいは営業の人にお願いしても良いかもしれませんが、「これは営業の仕事、これはエンジニアの仕事」といったように区分わけをする必要がありません。エンジニアも営業意識がないと何をしたら顧客が喜んでくれて、売上アップにつながったのかがわからないと、市場に認められるものが作れるエンジニアにはなれません。

エンジニアが向くのは顧客であり、コンピュータばかり見ていても伸びしろはないのです。

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