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第24回 答えの文に注目!

みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafe へようこそ。

春と冬が
行ったり来たりしている3月。


体調を崩していませんか?

疲れたときはどうか無理せず、
休んでくださいね。


身体と心の疲れをとるのが
先ですよ。

勉強は、元気になってからでも
間に合いますから。


私も、ついつい
がんばりすぎてしまうタイプです。

お互い無理せず、ぼちぼち生きましょうね。




☆これまでの復習☆


前回まで、

be動詞の疑問文の作り方と
答え方について
学んできましたね。

☆be動詞(現在形)の疑問文の作り方
手順① 文中の be 動詞を見つける
手順② be 動詞を主語の前に出す
手順③ 文頭の文字を大文字にする
    うしろに下がった主語の頭文字を
    小文字に変える
    (固有名詞は大文字のまま)
手順④ 文末に「?」をつける

第20回 be動詞の疑問文の作り方より



「Yes 」か「 No 」で答えられる
be動詞の疑問文に答える文は、
①か②の、どちらかの形になります。

① Yes, 主語(代名詞)+ be動詞 .    
② No , 主語(代名詞)+ be動詞 + not .

第22回 be動詞の疑問文への答え方①より



Is Taro sleepy?
太郎は眠いですか?

 → Yes, he is.
  はい、彼は眠いです。
No, he isn't ( = is not ) .
  いいえ、彼は眠くありません。

第23回 be動詞の疑問文への答え方②より


今回は、
答えの文について、
もう少し深掘りしていきます。



なぜ be 動詞で終わるの?


答えの文の終わり(文末)を
よく見てください。

Yes, he is.  
はい、彼は眠いです。  
No, he isn't ( = is not ) .  
いいえ、彼は眠くありません。

第23回 be動詞の疑問文への答え方②より

「 is 」や「 isn't 」で
文が終わっていますね。

be動詞で文が終わるのって、
なんだか違和感がありませんか?

~だ~である~です」という意味で
be動詞を使うときは、うしろに補語が必要です

第5回 補語(ほご)って何?より


英文の中には、補語( C )を必要とするものもあります。

第16回 英語の五文型を学ぼう!②より

第2文型を作る動詞は、
補語( C )を必要とする動詞です。

第16回 英語の五文型を学ぼう!②より

第2文型を作る動詞の例
be (~である、~になる)  
become(~になる)
look(~に見える)  turn(~になる)
sound(~のように聞こえる)
feel(~と感じる)

第16回 英語の五文型を学ぼう!②より


第5回や第16回で学んだように、

~だ、~です」という意味で
be動詞を使うときは、

うしろに補語(形容詞か名詞)が
必要なはずです。


be動詞の直後に「」が来て
文が終わっているのは、
不自然ですよね。


何かが足りないですね。

具のないサンドイッチのように、
何かが欠けています。


一体、何が欠けているんでしょうか?


うしろにあるはずの言葉


もう一度、
先ほどの会話を見てみましょう。

Is Taro sleepy?  太郎は眠いですか?  
  →  Yes, he is.  
    はい、彼は眠いです。  
    No, he isn't ( = is not ) .  
    いいえ、彼は眠くありません

第23回 be動詞の疑問文への答え方②より


答えの文の和訳が、

「眠いです」
「眠くありません」

となっていますね。

「眠い」は英語で「 sleepy 」。


つまり、

答えの文の
is 」や「 isn't 」のうしろには、

実は「 sleepy 」が省略されているんです!


なぜ省略されているの?


じゃあ、省略しないで

Yes, he is sleepy.  
はい、彼は眠いです。  

No, he isn't ( = is not )  sleepy.  
いいえ、彼は眠くありません。

って、答えればいいのに!


……と思ったみなさん、
お気持ちはよくわかります。


実際の英会話では、
省略しないで答えることもあります。


第21回に登場した
ネコさんとゾウさんの会話では、

こんなふうに

第21回 疑問文の主語に注意!より


ゾウさんは
「 thirsty 」を省略せずに
答えていました。


型にのっとって答えるなら、

ゾウさんは
Yes, I am. 」と
答えても良かったんです。


じゃあなぜ、省略するんでしょう?


それは、第12回で学んだように、

英文では、
同じ名詞を何度も使うことは良くない
されています。

第12回 代名詞って何?より

というルールがあるからです。
(ここでは名詞ではなく、形容詞ですが。)


名詞に限らず、
同じ単語を何度も繰り返すことは
英語ではあまり良くない
とされています。


sleepy 」という語は
疑問文の中で
一度使われたので、

答えるときには省略されたんです。

なくても伝わるし、
二度も「 sleepy 」を使うのは
くどい」からです。


「守破離(しゅはり)」が大切


実際の会話では、
いろんな答え方がありますから、


「通じればいいじゃん!
 型なんかどうだっていいよ!」


と思う方もいらっしゃるでしょう。

でも、みなさんは
わざわざ英文法学び直しCafeを訪れて、
私の解説を読んでくださっています。


それは、なぜですか?


「やっぱり型は大事。
文法をちゃんと学びたい。」


と、思ったからではないですか?


「守破離(しゅはり)」という言葉が
あります。

剣道茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

守破離(シュハリ)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp) より


何かを学んだり
身につけたりするには、
段階を踏む必要があるんですね。


英文法を学ぶのは、
」の段階。


みなさんは今、
基本の型を身につける段階
いるんですね。

ですから、

まずは答え方の基本形
学びましょうね。


なぜbe動詞を強く言うの?


さて、
答えの文では

be動詞のうしろに
省略された語がある
ことが
わかりましたね。

それにともなって、

イントネーションにも
注意すべき点があります。

「イントネーション(intonation)」の意味は、“話の音声言語での音の高低”のことす。「イントネーション」は、もともと言語学で使われる専門用語で、発話のピッチや言葉の抑揚、会話の音調などを表します。つまり、発話における上昇や下降のパターンを示す言葉が「イントネーション」となります。

「イントネーション」の意味は?アクセントとの違いや例文・使い方 | TRANS.Biz (trans-suite.jp) より


答えの文では、

Yes, he is .  
はい、彼は眠いです。  

No, he isn't ( = is not )  .  
いいえ、彼は眠くありません。

最後の
「 is 」や「 isn't 」の「 i 」を
強く、高く言います。

「イエス、ヒー イーズ」(を長く)
「ノウ、ヒー ズントゥ」

のように、
」を強調するんですね。


なぜでしょう?


それは、

「実はこのあとに
 省略された言葉がある
よー!」

という合図(あいず)です。


文末の語強く、高く
発音されたのを聞いて、

相手の人は


「なるほど、うしろに
sleepyが省略されているんだな」


と、頭の中で言葉をおぎなって
理解してくれるんですね。


そういう「お約束」
あるんです。


be動詞に限らず、
疑問文に型どおりに答えるときは、
文末の語を強調しましょう。


なお、
「No, he isn't. 」ではなく、

あえて「No, he is not. 」と
答えるときは、

「いや、彼は眠くないよ」と
ない」を強調したいときです。

なので、その場合は、
最後の「 not 」を
ナーーットゥ」と、

強く、「ナ」を長めに
言いましょう。



いかがでしたか?

今回は、be動詞の疑問文に対する
答えの文について、
詳しく解説しました。

みなさんの中にある、
「なぜ?」というモヤモヤ
少しでも晴れたなら
嬉しいです。

次回は、
be動詞の否定文について
解説します。

また読んでいただけたら嬉しいです。


みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。

最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。


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