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アートな恐竜たちに魅せられた美術展@「恐竜図鑑」

上野の森美術館で、恐竜アートの世界を楽しんできました。

◆パレオアート

特別展「恐竜図鑑」は、19世紀にはじめて化石が発掘された恐竜について、その痕跡をもとに復元した絵画を中心に、フィギュアや現代アートなども紹介されている展覧会です。

本展の紹介文で、はじめてパレオアートというコトバを知りました。意味は、古生物美術

wikiの説明によると、パレオアートとは「科学的証拠にしたがい、先史時代の生活を描写しようとするオリジナルの芸術」とのこと。

例えば、ボタニカルアートも科学的な視点と芸術性が融合したアートですが、パレオアートも似たようなジャンルなのかもしれません。

◆想像+創造で生まれたアート

今回の展示を見て、ちょっと衝撃だったのは、今まで自分が「恐竜」だと思っていたものが、人間の想像で創造されたものだと気づいたことです。

考えて見れば、当たり前。

誰も、生きた恐竜を見たことがないのですから。

化石情報などをもとに描いているので、大きさや骨格などはある程度正確に再現できそうですが、皮膚の様子や色などは想像の産物。

特に、はじめて化石が発掘された当時は、まだ情報や手がかりが少なかったので、古生物学者やアーティストが想像力を働かせて、恐竜が生きていたころの姿を再現していたそうです。

ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ 《ジュラ紀初期の海棲爬虫類》1876年

初期の恐竜絵画は、大きなトカゲのような姿で描かれ、なかなかユニークでした。

その後、恐竜絵画の巨匠と呼ばれる二人のアーティスト、チャールズ・R・ナイトやズデニェク・ブリアンが多くの作品を描き、それらが今につながる恐竜画の原型になっているようです。

巨匠たちの恐竜アートは、色彩なども美しく、見ごたえがありました。ブリアンの絵は、ポスターにも使われています。

皮膚などの細密描写もすばらしいですが、恐竜の威厳や風格も感じられて、見たこともない生き物をここまでリアル(?)に描けるのはすごい想像力・創造力だと思いました。

◆英語解説は…

作品解説は、日本語のみ。

今回は、wikiの英語版パレオアートから、冒頭部分を引用します。wikiでは、パレオアートの歴史について、かなり詳しく解説してあるので、勉強になりました。

Paleoart (also spelled palaeoart, paleo-art, or paleo art) is any original artistic work that attempts to depict prehistoric life according to scientific evidence.Works of paleoart may be representations of fossil remains or imagined depictions of the living creatures and their ecosystems.

https://en.wikipedia.org/wiki/Paleoart

ちなみに、英検一級でも「古生物」は割とよく出るテーマのようで、単語集にもpaleontologist(古生物学者)が載っています。

恐竜図鑑展のおかげで、パレオアートの世界を知ることができました。

#美術展   
#英語がすき



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