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洋書は序盤がいちばん難しい

洋書は序盤がもっとも負荷が高く、読み進めるのが難しいです。

これを知っているかどうかでだいぶ成果が違ってきます。

なぜ序盤が難しいかというと、全体の構成や話の流れがわからないからです。

どういうテーマなのか、どういう文章スタイルなのか、登場人物の関係図はどうなっているのか、などなど。

こうした全体像がつかめていない序盤は、負荷が高くなります。

逆に言えば、全体像さえつかめれば負荷は一気に下がり、飛ばし読みや速読で読み進めていくことすら可能になるのです。

「最初は難しいのが当たり前だ、ここを辛抱すればスイスイ進めるようになる」

このような認識をもっている人なら、長期的にはスムーズに読書や学習を進めていけるんですね。

しかしまだ経験の浅い人だとなかなかこのような認識をもつことは難しい。その結果、「おいおいこんな苦労があと数百ページも続くのかよ。絶対ムリ」となってしまうのです。これは自然なことです。

最初が一番難しいんだということを知っていれば、このような罠に陥らずにすみます。


ではいきなり訪れる序盤の山場をどう乗り越えたらいいのか?

対策法は次の3つ。

・序盤だけ特にゆっくり読む
・音読する
・全体の流れを把握するように意識する

序盤は意識してゆっくり読んだほうがいいです。結果的にはそのほうが近道になります。

多読指導とかだと「わからないパートはどんどん飛ばせ」と言われます。それは正しいのですが、序盤に関してはなるべく飛ばさないほうがいいでしょう。最初の10ページぐらいは熟読が基本です。


そこでおすすめなのが、音読することです。

最初のほうだけ、音読しながら読み進めます。面白いことに、音読すると理解度が上がるんですよね。

このとき大まかな話の流れや全体像を把握できるように意識します。物語ならば、登場人物の関係図をイメージすることも重要です。

序盤をしっかり消化吸収し、その本に慣れてきたら、黙読に切り替えます。

もう全体像や話の流れはつかめていますから、後は飛ばし読みなりを駆使しつつ、スイスイ読んでいけるようになります。

序盤だけ音読というのはかなり強力な手法なので、取り入れてみることをおすすめします。


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